新婚さんの共働き夫婦なんて、今どきめずらしくありません。
「平日は毎日忙しく働いているから、週末は自宅でのんびりがいいな」と思うご夫婦も多いのではないでしょうか?
自宅にお気に入りの場所があれば、週末のおうち時間を満喫できることでしょう。
「見つからないな」と思うなら、まずはベランダから、少しだけイメージを広げてみませんか?
少しの工夫で、いつものベランダが『素敵な夫婦の時間』を演出してくれる場所へと変わりますよ。
寝坊した朝はベランダでモーニングコーヒーを
ゆっくりめの休日の朝。
いつもならキッチンでは朝食の準備をしている時間です。
せっかくなので、いつもの忙しい朝とは違った雰囲気を楽しんでみませんか?
ベランダに、ガーデニング用の椅子(なければキャンプ用の椅子)と、テーブルを準備しましょう。
それから、白くて洗濯のできるテーブルクロスを忘れずに。
「白は汚れがめだつのでは?」と感じますが、汚れたら漂白洗剤を使えば大丈夫。また綺麗な白が取り戻せます。
反対に、色がついたものだと、漂白することに抵抗を感じませんか?
せっかくのんびりと過ごすおうち時間です。洗濯にまで気を遣いたくないですよね。
さあ、テーブルにふわっとテーブルクロスをセットしたら、自宅カフェのできあがり。
お部屋の中から場所を変えるだけで、いつもの朝食に、ちょっとした特別感が出てきます。
ここで、食後のコーヒーにもご提案です。コーヒーのドリップフィルターは、ペーパーを使わず手作りしてみてはいかがでしょう?
リネンなどを三角形に切り、そのうちの2辺を縫うだけで、簡単手作りドリップフィルターのできあがり。
奥様が作ったフィルターを、旦那様がドリッパーに合わせて、下の角部分を折り、セットしてドリップ。
使ったフィルターは、洗って風通しのよいところに干しておけば、何度も使えてエコです。
フィルターの生地を白に近い色にすれば、ドリップするたびに少しずつ、コーヒーの色に染まっていきます。だんだんと色濃く染まる様子を楽しむこともできますね。
ドリップ後のコーヒーの粉末は消臭にも。タバコの灰皿に入れておくと、吸い殻の飛び散りも抑えることができてオススメです。
サンシェードの下でお昼寝を
昼下がりは、おだやかな風を感じながら、ゆっくりと読書やお昼寝はいかがでしょう。
日差しが気になる場合は、角度を変えることができるパラソルや大きめのサンシェード(日よけ)があれば、ちょっとした木陰のような雰囲気が作れます。
市販されているサンシェードは、サイズやデザインが限られているため、これというものが見つからないこともあるでしょう。自分でお好みのサンシェードを作ってみるのも良いですよ。
用意するのは、インテリアファブリックやカーテンなどの少し厚手の布、テント用の防水スプレー、ハトメ金具、麻ひもです。
サンシェードの作り方
- 布を必要な大きさにカット
- カットしたところを1.5cmぐらいの幅で、2回折り込み縫っておく
- 布を水洗いする
- 乾ききらないうちに全体に防水スプレーを吹きかける
- 布の角はそれぞれ10cm角の四角形を半分に切った三角形の布で補強する
- 補強した角の部分にハトメ金具を打ちつける
- ハトメ金具に麻ひもを通してベランダの柵などに結びつけて設置する
サンシェードを設置したら、サマーベッドやハンモックを置いてみましょう。
代用品として、すのこの上に竹や畳素材のマットを広げるのもオススメです。
のんびりと足を伸ばして横になると、その下をすっと心地よい風が通ります。
風の音を感じるようなチャーム(飾り)をつけたり、お気に入りの音楽を流したりすれば、くつろぎのひとときを演出してくれるでしょう。
防水加工のサンシェードと床とのすき間があれば、急に雨が降ってきても安心です。
キャンドルの灯りとともに夜風を楽しむ
日の入りにあわせて、夫婦で簡単なオードブルと飲み物を用意してベランダへ。
家の明かりは消して、代わりにキャンドルをつけましょう。あっという間にキャンドルナイトの世界です。
わずかな空気の流れに合わせてキャンドルの火がゆらぎ、いつものベランダも雰囲気が一変。
お酒を楽しみながら、普段ゆっくりと話せないことを語り合うのも良いですね。
キャンドルやキャンドルホルダーは、100円ショップや雑貨屋さんなどでも手に入ります。ホルダーのデザインによって、キャンドルの色を変えてみるのも楽しそうです。
ベランダから心地よい家をイメージしてみよう
新婚旅行の素敵なホテルや、なんとなく落ちつくカフェテラス。散歩道で見つけた、こもれびの中のベンチ。
心地よい家のイメージは、きっと頭のどこかに埋もれているはずです。
いつもは部屋でしていることを、あえてベランダですることで、新たな世界が広がるはず。
身近なところから少しだけイメージをふくらませて、夫婦で共有する時間を楽しんでみましょう。
きっと、もっと楽しむためのアイデアが出てくるのではないでしょうか?
マイホームの購入を検討しているご夫婦なら「もし購入するなら、ここにこだわりたい」と、未来の家の話に花を咲かせてみるのも良いですね。
たくさんのイメージを巡せながら話をすれば、素敵なマイホームづくりにつながることでしょう。
文:柳井 風凛