最近、ホームセンターや家電量販店などでシャワーヘッドをよく見かけませんか?
「美容に良さそう!」「節水効果がありそう!」というイメージもあり、CMなどでもよく取り上げられていますよね。
しかし、実際に購入して取り付けてみるとホースが破裂したりシャワーヘッドが吹っ飛んだなんてことも……。
そこで今回は、止水ボタン付きシャワーヘッドを取り付けるメリットや注意点についてご紹介します!
「止水ボタン付きシャワーヘッド」とは
止水ボタン付きシャワーヘッドとは、手元のボタンで簡単にシャワーの水を一時的に止めることができる便利グッズのことです。
シャワー中にいちいち蛇口のハンドルに手を伸ばす必要がなく、「楽だなぁ」と感じる方も多いのではないでしょうか?
さらに最近では止水機能だけではなく、美容効果や節水効果が高いものなどの取り扱いも増えてきました。
比較的安価なものから超高性能なものまで、たくさんの商品があります。
シャワーヘッド取り付けのメリット
もちろん既存のシャワーヘッドを使い続けるのも十分だと思います。
しかし、様々な機能を備えた止水ボタン付きシャワーヘッドに交換することで、美容効果や節水効果が期待できるんです!
今回は、美容面と節水面の観点からメリットをご紹介しますね。
美容編
マイクロナノバブルで美肌効果
最近ではマイクロナノバブルシャワーヘッドとよばれる超微細な気泡「マイクロナノバブル」を発生させるシャワーヘッドを取り扱うメーカーが増えてきました。
この超微細な気泡が、毛穴の奥に入り込んだ汚れや老廃物などを吸着して取り除いたり、気になる臭いの元を洗い流してくれるんです。
また、マイクロナノバブルには女性に嬉しい温浴効果も!
体中の毛穴に入り込んだ気泡が弾ける際に程よい刺激を加わって、体の芯から温めてくれるのだとか。
自宅のバスタイムで温泉に浸かったかのようなポカポカ感が味わえると思うと、お得ですよね。
塩素除去機能で肌と髪を守る
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、日本の水道水には塩素が含まれています。
これは消毒するために入れられているものですが、特に東京の水は「塩素臭い」です。
東京都水道局によれば、「消毒による人体への影響については、水道水のレベルでは心配ありません」とのことですが、塩素はタンパク質を破壊するという事実もあり、水道水は髪と肌にダメージを与えてしまうことも十分に考えられます。
そこで誕生したのが、塩素除去機能です。
毎日お風呂で浴びてしまっていた塩素を除去し、髪と頭皮の老化促進、キューティクルのはがれ、肌バリア機能の低下、乾燥肌・アトピー肌の悪化などを防いでくれる効果があります。
定期的にカートリッジの取り換えが必要なためコスパはあまり良くありませんが、シャワーヘッドの交換でお風呂で浴びていた酸性の水が美につながる恵みの聖水になるかもしれません。
軟水変換機能で洗浄効果アップ
3つ目のメリットは、軟水変換機能で石けんやシャンプーの洗浄力アップが期待できるという点です。
軟水変換機能とは、水道水を純度の高い軟水に変えることができるシャワーヘッドのことを指しています。
日本の水道水は硬度が10~100mg/Lまでの軟水を使用していますが、硬度が高くなるにつれて肌や髪のゴワつきや石けんの泡立ちの悪さなど、あまり嬉しくない作用も出てきてしまうんです。
そこでオススメなのが軟水変換機能のついたシャワーヘッド。
これを取り付けることで普通の水道水が純度の高い軟水に変換され、肌や髪に優しいお水に変えることが可能なんです!
また、軟水に変換されることで石けんの泡立ちを悪くしていたカルシウムやマグネシウムなどの成分が取り除かれ、石けんやシャンプーの泡立ちも良くなりますよ。
しっかり汚れが落ちることで、そのあとのトリートメント効果が高くなるなどのメリットも!
- 髪にゴワつきや広がり、パサつきが気になる
- 石けんカスが残りやすい
- 泡立ちが悪くしっかり洗浄できないし、トリートメント効果も薄い
と感じている方は、水道水の硬度が高いのかもしれません。
ぜひ、軟水変換機能のあるシャワーヘッドを検討してみてくださいね!
節約に繋がることも!
節水機能付きのシャワーヘッドにすることで、約30~50%の節水効果が得られるといわれています。
お湯を出すには水道代だけでなく、ガス代(または電気代)もかかりますよね。
一般的なシャワーの場合、1分間で約10Lのお湯を使うといわれており、一回のシャワーが10分だとすると、約100Lお湯を使うことになります。
つまり、水道代は約23円、ガス代は約32円、合計で約55円かかっています。
これを1年間に換算すると、光熱費は約20,075円に!
しかし、節水機能付きシャワーヘッドに変えると、年間で約6,023~10,038円も節約できるといわれています。
1日当たりの光熱費は大したことがなくても、年間に換算するとかなりの金額ですよね。
もちろん商品によって節水効果は異なりますが、家族がいる場合は少なからず節水効果を実感できるのではないでしょうか。
ちなみに節水機能付きシャワーヘッドは、水の出る穴を小さくしたり、穴の数を減らしたりすることで節水効果を生み出しています。
このため、水圧を高めることで水の勢いを強め、少ない水量で今までと同じような使用感を得ることができる構造になっているのです。
実際にシャワーヘッドを交換した筆者の知人男性によると、「美容効果や節水効果よりなにより、マッサージ効果が最高!強い水圧にもかかわらず、柔らかい水あたりなので、シャワータイムが天国にいるような時間に変わった。」とのこと。
マイクロナノバブルの柔らかな水あたりと節水機能による水圧強化のダブル作用で、バスタイムがさらに楽しくなりそうですね。
シャワーヘッドを取り付ける際の注意点
ここまでは、シャワーヘッドのメリットについて見てきました。
実際、「シャワーヘッドを変えると良い事がたくさんありそう」と思った方も多いのではないでしょうか?
しかし、「購入したは良いけど、取り付けられなかった」なんてことも……。
そこでここでは交換前の注意点や交換方法、お手入れ方法について説明していきます!
まずは交換する前にこれをチェック!
取り外しはできますか?
まずはじめに、シャワーヘッドが取り外し可能かどうかをチェックしてみてください。
まれにホースとシャワーが一体になっているものがあり、ヘッドをどれだけ力を込めて回しても外れないことがあります。
劣化が原因で外れないケースもありますが、ホースとシャワーヘッドが一体になっている場合には、ホースを追加で購入する必要があります。
手持ちのシャワーヘッドが取り外し可能かどうかが分からない場合には、メーカーに問い合わせてみると良いでしょう。
メーカーをチェック!
メーカーによっては、シャワーヘッドが取り付けられなかったり、別途アダプターが必要になることがあります。
買ってから「実は使えなかった……」と後悔しないように、自分がどのメーカーのシャワーヘッドを使っているのか事前にチェックしておきましょう。
メーカ名はヘッドやホースの接続部分・蛇口付近などに記載されていることが多いので、比較的簡単に調べることができますよ。
逆止弁がある水栓かどうかの確認も忘れずに!
シャワーヘッドは、逆上弁のある水栓に取り付けるようにしましょう。
「逆止弁」とは、順方向に水を流し、逆方向には水が流れないように自動閉弁するバルブのこと。
つまり、逆流防止のための弁です。
この逆止弁がない水栓には、安易に止水ボタン付きシャワーヘッドを取り付けてはいけません。
安易に取り付けてしまった場合には、以下のようなことが起こりえます。
- 止水解除時に冷水が出てきてしまう
- 逆止弁が付いていないとお湯が逆流し、給湯器を故障させてしまう
また、逆上弁がついている水栓の見分け方は主に以下の2つです。
- 温調ハンドルがついてる「サーモスタット機能付」かどうか
- シャワーとカランを切り替えるハンドルの間に「止」の記載があるか
シャワーヘッドを取り付ける際は、自宅の水栓がどちらかに当てはまっているかどうか必ず確認しましょう。
一般的な混合水栓(ひとつの吐水口からお湯と水を混合して出す水栓)には逆上弁が付いていないことがほとんどなので、注意が必要です。
また、逆止弁が付いていても止水ボタンを押しっ放しにすると、ホースやヘッドの付け根に水圧がかかり続けて、ホースが破裂したりシャワーヘッドが吹っ飛ぶことも考えられます。
止水機能は、あくまでも一時的に水を止めるものなので、止水が長引く場合やお風呂から出る時はちゃんと蛇口の方のハンドルを回して水を止めてくださいね。
シャワーヘッドの外し方
シャワーヘッドは、くるくる回すだけで簡単に取り外すことが可能です。
「取り外し可能なメーカーなのに外れない!」という場合には、輪ゴムを巻きつけるか、ゴム手袋を着けて回すと外れやすくなりますよ。
それでも外れない場合は、あきらめてホースごと交換しちゃうのがオススメです。
くれぐれも「力ずくでシャワーヘッドを回して破壊しちゃった・・・」なんてことのないように、取り外す際は慎重に行いましょう。
シャワーヘッドの取り付け方
取り付け方も簡単です!
外し方と同様、くるくる回すだけで取り付けることができます。
ただし、一見問題なく取り付けられたように見えても、実際はネジ山が合っておらず、使用途中で破損してしまう……なんてこともありえます。
安心して使えるように、取り付ける際は取扱説明書を読んで正しく装着するようにしましょう。
お手入れ方法
最後にシャワーヘッドのお手入れ方法についてお伝えします!
シャワーヘッドも使い続けていると、水垢によって汚れてきてしまいます。
水垢は放置するとカビの原因にもなってしまうので、定期的に掃除することをオススメします。
一般的に水垢はアルカリ性の性質を持っているので、中性洗剤よりも酸性の性質を持つクエン酸やお酢を使用するのがよいでしょう。
また、水垢は力任せにこすって落ちるものではないので、クエン酸やお酢を加えたお湯にシャワーヘッドを1時間程度浸し、水で流してみてください。
もしこびりついた頑固な水垢があれば、浸ける時間を延長するか、歯ブラシやスポンジでこすってみると良いでしょう。
上記のように簡単に汚れは落とせるとは言ったものの、日頃から水垢がつかないように気をつけるのが一番です!
シャワーを使い終わったらその都度最後にしっかり水気を切る習慣をつけて、汚れ防止を心がけてみてくださいね。
まとめ
今回ご紹介したように、止水ボタン付きシャワーヘッドにはただ一時的に水を止められるだけでなく、たくさんの機能が付いています。
- 止水できればいい
- 美容や節水効果を得たい
- マッサージ効果がほしい
など、シャワーに求めるものは人それぞれです。
ぜひ求める効果や用途をもとに、自分にぴったりのシャワーヘッドを見つけて、バスタイムをより一層素敵な時間にしてくださいね!