どうもこんにちは、ザク男爵でございます。
「西向きのマンションはやめておけ」
あなたはマンションを探すなかで、この言葉を聞いたことはありませんか?西向きのマンションは、一般的に人気がなく、価格が安く設定されています。それは夏の強い西日が部屋の奥まで差し込むので、室内が暑くなってしまうからです。
もし希望していたマンションで、西向きの部屋しか空いていなかったら、あなたは西向きの部屋を買うでしょうか?
この記事では、
- 西向きマンションのメリット・デメリット
- 西向きマンションで快適に暮らすポイント
についてお答えします。
西向きマンションも、見方を変えれば素敵な部屋になりますよ。
なぜ西向きがダメなの?その理由は?
西向きマンションが「やめておけ」と言われるのは、夏の強い日差しが原因です。太陽が沈む西日は角度がゆるやかで、部屋の奥まで差し込みます。夏の強い日差しが部屋の奥まで差し込むことで、マンションの室温が上がってしまうのです。
そのためマンションの西向きは、人気がありません。一方で南向きのマンションは、とても人気ですよね。南向きは日当たりがいいので、多くの人に人気があります。
……ですが、疑問に思いませんか?
「西向きの日当たりは人気がないのに、南向きの日当たりは人気がある。・・・なぜ!?!?」
ストレートなご質問、ありがとうございます。西向き・南向きの日当たりのちがいは、季節による太陽の角度に秘密がございます。
南向きの太陽は、「夏:部屋に光が入らない。冬:部屋に光が入る」角度である
南向きの日当たりが人気なのは、夏と冬で太陽の光の入り方が変わるからです。
- 夏:太陽が高くまで昇るので、室内に太陽の光が入らない→涼しい。
- 冬:太陽が低いので、室内に太陽の光がたくさん入る。→暖かい。
南向きの日当たりは、「夏涼しく、冬暖かい」なのです。だから、人気があります。一方で西向きの日当たりといえば・・・?そう、年中変わらず、「日当たりがいい」のです。冬は日当たりがよくて暖かいですが、夏は暑すぎます。このちがいが、西向きと南向きの人気の差の理由なのです。
西向きマンションのメリットとは?
西向きのマンションは、夏の日当たりがよすぎるので人気がありません。しかしそれだけの理由で候補から外すのは、少しもったいないですよ。なぜなら西向きのマンションには、次のメリットがあるからです。
人気がない分、価格は安い
西向きのマンションのメリットは、価格が安いことです。ゲスい話で恐縮なのですが、事実そうなのですよ。南向きよりも欲しい人が少ないので、同じ立地・階層のマンションでも安くしないと売れません。
たしかに夏の西日が強く、室内が暑くなるのは大きなデメリットです。しかし言ってしまえば、大きなデメリットはそれだけで、ほかの条件は南向きの部屋と変わりません。
- 駅までの距離
- 近隣のアクセス
- 子供の学校までの距離
- マンションのグレード
マンションの購入には、西向き・南向き以外にも、多くの検討すべきことがあります。もしも方角以外のことで希望の条件を叶えているなら、西向きの部屋ならそれがお得な値段で買えるのです。
冬の日差しが長くなるので、暖かい
西向きマンションのメリットは、冬の日差しが長くなることです。そのため冬でも暖かいのです。夏の西日が強烈なマイナスイメージを作っていますが、季節は夏も冬も同じ日数だけあるはずです。(地域にもよりますが。)夏は暑くて大変なものの、冬は西日がたっぷり部屋に入るので暖かいですよ。
また冬は日射時間が短く、室内がどんより暗くなってしまいます。ですが西向きであれば、遅くまで西日が入ってくるので、室内の明るい時間が長くなります。日当たりがよく明るい部屋に暮らすと、気分も明るくなります。これは西向きならではのメリットですよね。
西向きのマンションで快適に暮らすには?
西向きのマンションで快適に暮らすには、3つのコツがあります。
- 1.遮光カーテン(場合によっては2重も)
- 2.熱をさえぎる「Low-E複層ガラス」
- 3.窓ガラスに遮熱フィルムを貼る。
これらがポイントです。では詳しくみてみましょう。
1.遮光カーテンが日差しをさえぎる!
西向きのマンションでデメリットとなるのが、夏の強い日差しが部屋の奥まで届いてしまうこと。これを解決するには、遮光カーテンがベストです。光をさえぎる遮光カーテンを使えば、西日が窓の位置でシャットアウトされ、室温が上がるのを防げます。
デザイン的にはおすすめできませんが、遮光カーテンを2重で使うと、より効果は高まります。(遮光レースカーテンもあります。)しかし遮光カーテンを使っても、あくまでも「室内側」で太陽光をシャットダウンしているだけなので、窓際の室温は上がってしまいます。
可能であれば、窓の外に「よしず・サンシェード・グリーンカーテン」をつけると、より効果的です。(遮光カーテンよりも断熱効果は高いです。)そのマンションで使えるかどうか、確認しておきましょう。
2.熱をさえぎる「Low-E複層ガラス」
西向きのマンションの西日対策に有効なのが、熱をさえぎる「Low-E複層ガラス」。窓に特殊な金属フィルムをコーティングすることで、太陽からの熱をカットします。西向きの窓をLow-E複層ガラスにすれば、西日の熱をカットできます。
マンションの窓ガラスは共有部分になるため、購入してから自分で変更できません。そのため購入時に、「西向きの窓がLow-E複層ガラスか?」確認しておきましょう。なお、Low-E複層ガラスは太陽の熱をカットしてしまうので、冬の暖かい日差しの熱もカットしてしまいます。メリットだけではなく、デメリットもあること、ご注意くださいませ。
3.窓に遮熱フィルムを貼る
西向きマンションの西日対策は、「1」と「2」があるだけでも、かなりの効果が見込めるはず。しかし「それでも暑い!」ということならば、窓に遮熱フィルムを貼る方法もございます。遮熱フィルムとは、窓ガラスに薄いフィルムシートを貼ることで、太陽の熱を反射・熱をカットするものです。
さまざまな商品が発売され、自分で簡単に貼ることができる遮熱フィルムも多いです。
- 太陽の光を反射するタイプ
- 紫外線、赤外線など、特定の光だけカットするタイプ
- かわいいデザインのおしゃれなタイプ
DIYもかねてやってみると、西向きマンションの愛着も増すはずです。
まとめ:西向きは暑さ対策が必要だが、お得に買える!
「西向きマンションはやめておけ。」
マンションを探していると、そんな声を聞くことが多いです。その理由は、「夏の強い西日が部屋の奥まで入ってくるので、部屋が暑くなるから」でございます。
しかしそのデメリットがある反面、
- 人気がないので、価格が安い
- 冬は太陽の光がたくさん入ってくるので、暖かい
というメリットもあります。
夏の西日さえ気にならなければ、同じ条件(立地・アクセス・グレード)のマンションがお得に買えることになります。これは大きなメリットですよね。もしも気になる西向きのマンションがあるのでしたら、一度現場・モデルルームに出かけてみることをおすすめします。
思っているより、「いいところ」に気がつくかもしれませんよ。ぜひ素敵な住宅購入を。それでは、また!