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パートタイムママの保育園入園奮闘記 〜点数アップをめぐる保活のリアル〜

園児
「保育園に入れない」とはテレビのニュース番組でもよく耳にする話で、もはや社会問題となっています。
都市部では保育園に入るために、待機児童の少ない区へわざわざ引越しをするご家庭もあるくらいです。

私は、東京都北区で2児の子育てをしているワーキングマザーです。
北区の待機児童は、待機児童トップの世田谷区などに比べると少ないほうではありますが、私はフルタイム勤務ではなかったため、保育園探しにはとても苦戦しました。

例にもれず長男が待機児童になり、無認可保育園→低年齢児限定の認可保育園→認可私立保育園と保育園をわたり歩きました。

今回は、東京都北区での、長男入園までのリアルな保活体験談をご紹介します。
保育園入園の基準は自治体によってさまざまですし、同じ自治体でも時期によってどんどん変化していきます。実際に、4歳違いの次男の申請時では、長男の時とルールがいくつか変わっていました。

ご自身がお住まいの自治体の情報を確認していただく必要がありますが、今後保活を予定しているみなさま、特にパートやアルバイト契約で勤務しているママたちの参考になれば幸いです。

点数(保育指数)はどうやって決まる?

悩む女性
保育園に入園するためには、「点数(正式名称は保育指数)」が高いほうが有利になります。
選考指数と調整指数の合計が点数となり、北区では育休中の場合、産休に入る前3ヶ月間の勤務時間で選考指数が決まります。週5で1日8時間勤務のフルタイムだと選考指数は10点です。

私の場合、長男の育休に入る前の雇用形態はアルバイトで、つわりがひどくて欠勤することもあり、フルタイムではなく週4勤務(週32時間以上の就労)だったため、9点でした。
一見すると満点に1点足りないだけだと思われるかもしれませんが、上記のように選考指数に加え、調整指数という加点もあるのです。

調整指数は、生活保護世帯、ひとり親世帯はプラス2点、次いで同居のきょうだいが認可保育園に在園している世帯、生計中心者が失業している世帯はプラス1点となります。つまり、満点は10点ではなく、正確には調整指数の加点も入れて12点となります。私は満点から3点も低く、長男は長らく待機児童となりました。

育休期間を過ぎても保育園に入れなかったらどうなる?

私の勤務先の育休期間は1年間で、そのあいだに保育園に入れなかった場合は、最長でプラス半年の猶予がありました。8月に出産して、年が明けた3月に保育園の申し込みをしましたが、前述のように満点ではないため待機児童になり、保育園に入れないまま1年が経過し、勤務先で育休延長の手続きをしました。

そして1年半になる直前に、勤務先から「保育園に入れず復職できなければ退職扱いになる」と言われ、あわてて長男を無認可保育園に預けることにしました。

その無認可保育園では、マンションの1室に園児が大勢いる状態で、給食とおやつを持参する必要があるにもかかわらず、保育料は私の月収と同じくらい高額でした。

しかし、復職しなければ職を失い、ますます認可保育園への入園が絶望的になるので、やむをえずの選択でした。何ヶ月か無認可保育園に預けると、認可保育園審査のときに優先順位が上がるメリットもあります。

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