すみかる住生活版

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【マンガ】マタニティマークに意味はあるのか? つけていると逆に危険って本当?【松本えつをの子育てあるあるvol.13】

今さらながら、マタニティマークとは?

「マタニティマーク」とは、「お腹に赤ちゃんがいます」ということを周囲に伝えるためのマークの総称である。

1999年以降、何種類かのマタニティマークが考案されてきたが、現在、もっとも有名なのは、2006年に厚生労働省が発表したマタニティマーク。
妊娠した際に、各市町村の窓口で母子手帳とともに受け取ることができる。

妊娠初期は、赤ちゃんの成長はもちろん、お母さんの健康を維持するためにもとても大切な時期です。しかし、外見からは見分けがつかないため、「電車で席に座れない」、「たばこの煙が気になる」など妊婦さんにはさまざまな苦労があります。

マタニティマークとは
・妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくするもの。
・さらに、交通機関、職場、飲食店、その他の公共機関等が、その取組や呼びかけ文を付してポスターなどとして掲示し、妊産婦にやさしい環境づくりを推進するもの。

* 出典:厚生労働省JP

との記載があるように、マタニティマークの主たる目的は「特に妊娠していることが外見で判断しづらい “ 妊娠初期 ” の妊婦が周囲の理解を得やすいように」というものである。

それ以外にも、万が一、妊婦が外出先で倒れたときなどに、その場に居合わせた人や、救助にあたった人が、すぐさま妊娠中であることを知れるようにという目的もある(はず!)。

また、妊婦が単に「妊娠をアピールするため」でもなければ「親切にしてもらうことを周囲に強要するため」でもない点は、ぜひあわせて理解してもらいたいと多くの妊婦が感じているだろう。

マタニティマークは一般的にどれくらい知られているの?

妊娠を経験したことがある人は知っていて当たり前と思われているマタニティマーク。
一般の認知度・利用度はどれくらいなのだろう。

妊産婦以外の一般に対して「マタニティマークに関する認知状況」を質問したところ、「ある程度内容を知っている」と答えた男性は42.0%女性は62.3%という結果でした。
また、「初めてマークを見る」と回答した人は、男性は35.7%女性は20.3%という結果で、その内訳では子供のいない人が男女合わせて72.6%を占めていました。

* 出典:コンテンツマーケティング・リソース「マタニティマークは危険」は本当? マタニティマークに関する意識調査

意味も含めてある程度知っている人は、男性で4割程度、女性で6割程度。
なお、妊産婦においては94.5%と、ほぼ全員が知っているという結果に。

さらに、妊娠経験者のうち、妊娠中にマタニティマークをつけていたという割合は6割程度という結果になった。

また、知るきっかけとしては「テレビ・ラジオ」や「公共交通機関」が比較的多いとのことである。

マタニティマークをつけていると嫌がらせを受けるって本当?

マタニティマークが広がると同時に「マタニティマークをつけているときに危険な体験をした」という報告も出てくるようになった。

マタニティマーク関連の情報収集をしていて驚いたことはいくつもある。

中でも、もっとも衝撃的だったのは、某掲示板で「……っていうか、妊娠初期なんてお腹もまだ出てないし、普通に生活できるんだから、配慮とかする必要まったくなくない? もっとお腹が出てきたらしんどいだろうけどさ」という、無知パターンの典型的な声が堂々とあがっていたこと。

これには一瞬、目を疑ってしまった。
その声に「いや、それむしろ逆だから!」と即座にツッコミを入れたくなるのは、わたしだけではないだろう。

しかし、先のアンケート結果にあるように「ある程度知っている」という人が男性で4割程度、女性で6割程度なのだから、そこに入らない人にとってはまったく違和感を感じないコメントなのかもしれない。

ほかに、「妊娠は病気じゃないので」という、どっかで聞いたセリフを病院の待合室で他人から浴びせられたという話や、稀なケースだが、電車で居合わせた他人の女性から睨まれた挙句、お腹をパンチされたという話もある。

これは、思いやりの国(のはずの)ニッポンに、まさにあるまじき光景……。

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