すみかる住生活版

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【マンガ】マタニティマークに意味はあるのか? つけていると逆に危険って本当?【松本えつをの子育てあるあるvol.13】


マタニティマークに効果を持たせるための強引な手段

マンガの中のきのこは、マタニティマークをつけて超満員電車に乗ってみたものの、1ミリも効果を実感できなかったわけだが、その原因はいったい何だろう。

だいたい妊娠初期にそこまで満員の電車に乗らないように気をつければいいんじゃない? といえばそれまでなのだが、どうしても避けられない場合もあるわけで。

いろいろな原因が考えられるが、第一に「満員すぎて、マークが見えなかったから」ではなかろうか。

人がぎゅうぎゅうに詰め込まれた車両に立って乗っている状態で、あんなに小さなマタニティーマークをカバンにひっそりつけていても、そりゃ、気づかれないよね?

気づいてもらえた先のことはさておき、そもそも気づかれなければ意味は成せない……ということで、「超満員電車でもマタニティマークが意味を成すためにできる工夫はないか?」ということについて考えてみた。

批判・ツッコミ覚悟で書き出してみる。
想像力をもって「難易度」もつけてみたよ。

《1》マタニティマークをブレスレット型にして手首につける(難易度:★☆☆☆☆)
母子手帳と一緒に交付されるマタニティマークはキーホルダー型なので、チェーンの部分を改造して手首につけてみる。つり革を掴んでいる状態でも、立っている人の視界に入りやすいため、無下に押されたりする事態が多少なりとも軽減される可能性がある。

《2》マタニティマークをヘアアクセサリーにして頭部につける(難易度:★★★☆☆)
ブレスレット型にするのと同じ要領で、チェーンの部分をヘアゴムやヘアピンに替え、ヘアアクセサリー型のマタニティマークをつくる。言っておいて何だけど……これは、羞恥心的に多くの人が、できないかも(……震)。

《3》マタニティマークを大きくあしらったカバンを使用する(難易度:★★★★☆)
厚生労働省JPで配布されているマタニティマークのデータをダウンロードし、そのデータを使ってオリジナルトートバックを作成する。全面に大きくマークを入れるのもありだが、そこまでせずに通常の1.5倍程度のサイズでさりげなくあしらうだけでも、だいぶ認識されやすくなるのでは。

《4》マタニティーマークを顔にペイントする(難易度:★★★★★)
厚生労働省のマタニティマークは難しそうなので、日本初・世界初のマタニティマークのこちら( http://baby-in-me.com/ )のテイストを参考にフェイスペイントをしてみてはどうだろう。ただし、顔だけ派手にして服装がスーツという組み合わせだと、イベント的なノリは皆無になるので、別の意味で心配されてしまうリスクも。

《5》マタニティマークを全身に複数個つける(難易度:★★☆☆☆)
これまでの4つの手段はどれも、満員電車の中で立って乗っている人と座って乗っている人のどちらかの視界にしか入らないものである。本当にしんどい、ヤバいというときには、いくつかの組み合わせをもって挑むのが安心。難易度低めにしたけれど、何と何を組み合わせるかにより可変。

以上の5つの手段は、考えただけで検証はしていない(すみませんでした)ので、もし試したことがある人はぜひ体験談をお寄せいただきたい。

 ***

そもそも、妊娠しているってそれだけで、あらゆる面でハイリスクなのだから、マタニティマークを身につけていることで、さらに不快な思いや身の危険を感じるようなことがあってはならない。

そして、それと同時に、マタニティマークを見た人が必要以上にネガティブな感情を抱くことがないよう、正しい情報や知識がもっと広まっていくべきだと、強く思う。

文:松本えつを

▼松本えつをの子育てあるある▼

◆ 文・ストーリー構成:松本えつを(役名:きのこ)

絵本作家・エッセイスト・コピーライター。2007年、8年間役員をつとめた出版社から独立。2008年、出産後の出血多量で死にかけるも一命をとりとめたことをきっかけに、女性が働きづらい社会を少しでも変えたいと一念発起。以降、ニッポンの女性アーティスト・クリエイターの自立支援を目的とした教育&プラットフォーム事業を立ち上げ、多くの女性たちの声を聞く。2014年、クリエイターを対象としたマンガコンテンツ “ クリエイターあるある in 日影工房 ” を企画・制作。これまでの著書の大部分は大人の女性を対象としたものとなる。代表作に『バンザイ』(サンクチュアリ出版)、『ユメカナバイブル』(ミライカナイブックス)等。

クリエイターあるある in 日影工房
ウーマンクリエイターズカレッジ「絵本の学校」

◆ 絵:ささはらけいこ(役名:もじゃ)

1984年北海道生まれ。金沢美術工芸大学油画専攻卒。東京クリエイターアカデミー(現ウーマンクリエイターズカレッジ)を経て、2010年よりイラストレーター・絵本作家として活動を始める。2014年から “ クリエイターあるある in 日影工房 ” の作画を担当し、「もじゃ」役として出演。2015年におまんじゅうのような子どもを出産し、テンヤワンヤで子育て真っ最中。
ささはらけいこポートフォリオサイト「星ふるモジャモジャの丘」

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