皆さんは自宅の収納に満足していますか。収納が広ければ助かりますが、その分使わないものも押し込んでしまうことも少なくないのでは。収納の広さは家によって違いますが、生活の質を高めるために必要なことについてアンケート結果から考えてみたいと思います。
備え付けの収納事情
「押入れ」や「洗面台の収納」、そして「キッチンの収納(食器棚以外)」などが備え付けの収納として多く、全体の7~8割を占めています。一戸建てとマンションでは、その構造の違いから収納場所の割合が異なる点も面白いところです。
一戸建ての持ち家では、「床下の収納」や「階段の下の収納」が、マンションなどの集合住宅では「クローゼット(ウォークインクローゼット以外)」や「トイレの収納」などの比率が高い傾向となっています。
これらの備え付けの収納に満足している人は、39.4%でした。一見満足度が低いように見えますが、不満な人は32.4%であり、満足している人の方がやや上回っています。また、30・40代の女性に限定すれば、満足度は4割強とさらに高い数値になっていました。
収納に関する不満とは
収納に関する具体的な不満については、「収納スペースが少ない」と答えた人が40.8%と一番多く、次に「収納スペースの幅や奥行きがない」と広さの問題や、湿気や風通しの悪さなども気になっている人が10%ほどいます。
今よりも充実させたい収納場所は
収納場所で困っているものとして、布団などの「寝具類」の他、「かばん類」や「靴」、そして「食料品のストック」をする場所に困っている声も全体の2割程度寄せられました。
20代女性は特に「衣服」や「靴」などを多く所有している傾向があるため、収納場所の確保に頭を悩ませている人が多いのかもしれません。
収納で工夫している点は
限られた収納スペースの中に、荷物を入れるためどのような点に工夫しているのでしょうか。「収納できないものは捨てる、売る、譲るなどする」という人や、「いまある収納スペースに入る量以上は、物を増やさない」という計画的な収納を心がけているという回答もありました。
69歳の男性は、
「消耗品(テッシュ、トイレットペーパー、比較的に短期間で使い切る物)は残り何個の時に何個購入するかを考えて其の物のスペースを変えない。」
使う量を調節しながら計画的に購入するということを意識しているようです。
おわりに
収納スペースが小さい、もしくは手狭になってしまった場合、身の回りの生活品の見直しをすることで、必要なものを再確認するきっかけになるのではないでしょうか。新しいものを購入した時や、洋服の衣替えをする際に生活を見直すヒントにしてみてくださいね。