すみかる住生活版

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熱中症は室内での発症率が一番!?家ですべき熱中症対策ポイントとは?

室内で熱中症にならないために「夏場はほとんど外に出ないから熱中症なんて関係ない」と思っていませんか?
その考え方、キケンかも・・・。
熱中症は外で発症するものと考えている人も多いですが、実は室内での発症率が1番高いんです!

そこで今回は自宅でできる熱中症対策のポイントについてお伝えします。
これを読めば熱中症対策はバッチリです!!

CONTENTS

熱中症は自宅での発症が1番多い!

平成30年度の消防庁のデータによると、熱中症の発症場所は自宅が40%、仕事場が12%、教育機関が6%と、「自宅」での発症率が断トツで高いんです。
自宅が多い理由としては、室内の温度や湿度が知らない間に高くなってしまうことにあります。

また、熱中症にかかる人の約50%が免疫力が低下している65歳以上の高齢者です。
高齢者は自宅にいることが多いため、気づかないうちに症状が重篤化してしまうケースも少なくありません。

平成30年度 消防庁における熱中症対策

では、どんな症状が出たら熱中症を疑うべきなのでしょうか?

こんな症状が現れたら、熱中症の疑いあり!

熱中症の症状と段階熱中症は症状によって、以下の3つの段階に分けることが可能です。

  • めまいや手足のしびれ(軽症)
  • 頭痛や吐き気(中等症)
  • 意識障害やけいれん(重症)

軽症だから大丈夫、というわけではありません。
「熱中症かもしれない」と感じた場合は、すぐに処置することが大切です。
それぞれの症状について詳しくみていきましょう!

めまいや手足のしびれ(軽症)

めまいや手足のしびれ・立ちくらみなどの症状が現れたら、軽度の熱中症の可能性が高いです。
すぐに涼しい場所に行き、水分補給・塩分補給を行ってください。
軽度の場合は安静にすることで症状が治まることが多いです。
しばらく様子を見るようにしましょう。

頭痛や吐き気(中等症)

頭痛や吐き気・身体がだるい・集中力が低下するといった症状が出始めたら要注意です。
熱中症の中でも症状の重い中等症になっている可能性があります。
すぐに水分補給・塩分補給を行い、身体を冷やすようにしてください。
安静にしても症状が改善しなかったり、自分で水が飲めないようなら病院を受診するようにしましょう。

意識障害やけいれん(重症)

意識障害やけいれん、いつものように歩けないといった症状は熱中症がかなり重症化しています。
すぐに救急車を呼んでください!
ここまで症状が重篤化すると、かなり危険な状態です。

救急車が来るまでは水を飲ませたりミネラルを補給したり、熱くなった身体を冷やすことに注力してください。

以上が、熱中症における3つの段階別症状でした。
どれも、そのまま放っておいてよいものはありません。
症状が悪化しないよう、自分でできる対処法をなるべく早く行うようにしましょう。

室内で熱中症にならないためにすべきこと

室内でできる熱中症対策5つ室内で熱中症にならないために意識的にすべきことは以下の5つです。

  • 水分補給
  • 温度管理
  • 遮光カーテンで日差しを遮る
  • 湿度を下げる
  • 服装

「気づいたら熱中症になっていた。。。」なんてことがないよう、普段から意識してほしい項目ばかりです。それぞれについてみていきましょう。

水分補給

とにもかくにも意識してほしいのは、「こまめに水分補給を行う」ということです。
これはコーヒーやジュース・お茶では意味がありません。
なるべく「お水」を飲むようにしてください。
ただし、汗をかくとミネラルも失われてしまうため、スポーツドリンクなどもうまく活用しましょう!

また、「のどが乾いたら飲めばいいんじゃないの?」と思っている人も多いですが、実はのどが渇いてからの水分補給では遅いです。
特に夏場は体内の水分が奪われやすいので、のどが渇いてなくても積極的に水分を取るようにしましょう。
最低でも一日1リットル以上は、普段から水を飲むよう心がけてくださいね。

家で作れる経口補水液の作り方

「あれ?もしかしたら熱中症かも?」となった時に家にあるものですぐ作れる経口補水液の作り方をご紹介します。

◇用意するもの◇

  • 砂糖20〜40g(大さじ2と小さじ1〜大さじ4と1/2)
  • 塩3g(小さじ1/2)
  • 水1リットル
  • レモンなど適宜

経口補水液は、上記の材料をすべて混ぜ入れれば完成です。
この材料でつくった経口補水液で脱水時に不足しているカリウムのほとんどを補うことができますので、「熱中症かな?」と思った際には積極的に飲むようにしましょう。

注意点としては、なるべく分量を正確に測ること。

塩と砂糖の分量を間違えてしまうと、うまく脱水を改善することが出来ない場合があるからです。
また、手作りの経口補水液はどうしても雑菌が増えますのでその日のうちに飲み切るようにしましょう。

ただし、症状が重症化している場合には市販のものをできるだけ摂るようにしてください。

温度管理

2つ目に意識してほしいのは「部屋の温度」です!
夏場は熱くてどうしてもエアコンの温度を下げがちですが、クーラーの設定温度は外気温との差を5℃以内にするのが理想的です。外気温が30℃以上の夏日の場合にも、室内温度は26℃~28℃が好ましいとされています。

また、どうしても夏場はエアコンをフル活用しがちですが、扇風機も併用して使用するのをオススメします。
エアコンの使い過ぎによる「ダル重感」を防げますし、冷えた空気を部屋全体に行き渡らせる働きがあり、部屋の温度を均一にすることができます。

遮光カーテンで日差しを遮る

遮光カーテンを用いて日差しを遮るのも、熱中症対策になります。
夏場は特に日差しが強いため、直射日光が当たり続けることで部屋の温度が著しく高くなります。
そのままの状態が長く続くと体内の水分がどんどん蒸発し、脱水症状を起こしかねません。

遮光カーテンは太陽光や紫外線だけでなく、熱を室内に入れないというメリットもあります。
カーテンをうまく活用して、室内の温度をなるべく上げないようにしましょう。

湿度を下げる

部屋の温度を下げるのと同じくらい大事なのが、室内の湿度を下げるということです。
夏場は部屋に熱気がこもりやすく、湿度が高くなりがちです。
湿度が上がるとその分体内の水分が失われやすく、体力が奪われていきます。そのため、積極的に風通しを良くして部屋の湿度を下げる必要があるんです。

風通しを良くする方法としては部屋の換気をこまめに行う、風が通る道筋をつくってあげる、などが挙げられます。窓を少し開けておいたり、扇風機を活用するのも効果的です。

風通しの良い部屋をつくって、暑~い部屋の空気を外に逃がしてあげましょう。

服装

夏場は、服装にも注意が必要です。
締め付けの強いものや通気性の悪い素材は中に熱をこもらせ、身体から水分を奪っていきます。
そのため、デザインはふわっとしたものやゆったり系を選ぶようにし、熱を吸収しやすい黒は避けるのが良いでしょう。

また、夏は汗をかきやすく熱がこもりやすいため、通気性や吸水性に優れた「リネン素材」や肌触りのよい「コットン素材」のものが肌にも優しくてオススメです。

ポイントは、通気性の高いデザイン・素材です!
室内で過ごす際はラフで身体に負担のない服装を心がけるようにしましょう。

以上が、室内でできる熱中症対策5つでした。
ちょっとした意識が、自分の身を守ってくれます。
これからの暑い季節、特に意識してみてくださいね!

まとめ

熱中症は、知らない間に進行してる場合が多いです。
そのため、日々の予防がとても大切になってきます!
こまめに水分補給を行い、部屋の温度や湿度に気を付けて暑い夏を乗り切りましょう!

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