すみかる住生活版

メニューを開く メニューを閉じる

他人事ではない水害。ハザードマップの活用など、身を守る5つのポイント

水没した道路の移動。避難するケースのポイント

家に床上浸水などが始まり、水没した道路を歩いて、避難所へ移動するよりほかに方法がなくなった場合はどのような点に気をつければよいのでしょうか。
水の中にはさまざまな危険が隠れていることを知っておきましょう。
道の両側に掘られた深い側溝、フタの開いたマンホールの穴、車止めの突起物、倒れた自転車など、数多くの目に見えない危険物が潜んでいるのです。
移動の際には、必ず杖や長い棒を携え、足下を探りながら前進しましょう。
道路の端を歩くとリスクが増すことも知っておきたい知識です。

道路が冠水しているときの移動は、長靴ではなくてスニーカーが適しています。
長靴の中に水が浸入してきただけで、歩行が著しく困難になるのです。

水深は、男性の場合で70センチメートル、女性では50センチメートルが限界です。
それよりも多い水の深さがあるとき、外水氾濫などで流れがあるときはさらに危険ですから、移動よりも高い場所での待機を心がけましょう。

日頃からハザードマップで確認を。避難経路にもリスクが!

特に、近くに洪水の可能性がある川がある場合などは、事前にハザードマップを手に入れておきましょう。
洪水が起こる前に、避難所への経路を実際に歩いておくことが大切です。
また、低い場所や急傾斜地では、豪雨の際は洪水や土砂災害のリスクが高まります。
危険な場所やポイントも、あわせて確認しておきましょう。

外水氾濫などによって、自宅に大量の水が流れてくるような場合は、高台や鉄筋コンクリートのビルの3階以上に非難するほうが安全な場合もあります。
都会での集中豪雨の際は、遠くにある避難場所へ移動するよりも、近くの2階建て以上の建物や頑丈なビルに非難するほうが、リスクが少ない可能性があります。
日頃から、非難に適した建物をリストアップしておきましょう。

地域との交流は災害を最小限にとどめる

都市部で起きやすい内水氾濫の場合、やはり平常時の準備や心がけで、水害被害を小さくできる可能性があります。
たとえば地域清掃がその一つです。
排水路や下水道などの排水口が、捨てられたレジ袋で詰まった結果、水害の被害を広げたという事例が国内外で報告されています。
側溝などの汚泥や落ち葉、レジ袋などのごみの清掃は、水害を最小限にとどめるためにもたいへん有効な手段になることを知っておきましょう。
そのためには、地域住民の協力による清掃活動など、地域住民の連携を欠かすことはできません。
地域住民の交流が密になるといいことずくめで、防犯だけではなく、防災にも大きく貢献するになるのです。

もちろん、自宅の庭のゴミが流されて排水口の目詰まりの原因となる場合もあります。
それぞれの家が美化に努めることも、大切な防災活動につながります。

災害リスクをカバーする地震保険について専門家に聞いてみた記事も参考にしてみてください。

CLOSE