すみかる住生活版

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「家は買えない」と諦めていた私が建売を買った理由と買ってよかったこと|建売マニアvol.7

2017/04/18

建売住宅を買ってよかったこと

「家は買えない」と諦めていた私が建売住宅を買ってから、早3年が過ぎようとしてます。早いようで3年、本当に色んなことがありました。
そこで今回は建売住宅に3年間住んで、改めて買ってよかったと思うことを本音で語ってみようと思います。

住宅ローン返済が本当に楽

まず何と言ってもお伝えしたいのが、建売住宅を買って「住宅ローン返済が本当に楽だ」ということでございます。
建売住宅は一括して土地を安く買い、家を標準化して大量生産するので、販売価格を安くすることができるのです。その為、住宅ローンの借入額を抑えられ、毎月の返済額を少なくすることができます。

毎月の返済額が楽というのは、日々の生活でも実感しますが、特にこの有難みを噛みしめるのは、得てして「家計がピンチの時」だったりします。
住宅購入してから3年も経つと本当に色んなことがありますし、予想外(シミュレーション外)の出費はたくさんあるものです。住宅購入時に2歳だった長男は幼稚園に入園し、今では予想外の教育費にヒーヒー言っているのが現状です。
でも予想外の教育費にヒーヒーとは言っても、住宅ローン返済額が最初から低いから本当に助かるのですよね。

また、私の勤めている会社の業績だって山あり谷ありです。どうやら今年はすごい「谷」のようです。これはボーナスなんて期待できませんね。
でも住宅ローンが楽なので、そこまで心配はしてません。だって本当に返済が楽なのですから。
え?私の月々の返済額ですか?すごいですよ、「月々45,000円」ですから。建売住宅なら、賃貸アパートの家賃より安い返済額が可能になるのです。

部屋は暑いし寒いけど、それがまた楽しい。

建売住宅に3年間住んで思うのは、思っていた通り(!)建売住宅は「夏暑くて、冬は寒い家」だということですかね。いや、だってあんまり断熱材にお金かけてる感じしないじゃないですか。
私の買った建売住宅の断熱材は「グラスウール10K」。これは繊維系断熱材の中で最低グレードというある意味最高ランクの断熱材ですから。(使われている断熱材は、家の仕様書に記載されてます。)

しかし本音を申せば、「夏暑くて冬は寒いけど、それがまた楽しい」ということですね。
ええ、実際そうなんですよ。「夏暑い、冬寒い。だから何?」って。
夏暑かろうが冬寒かろうが、大好きなマイホームに大好きな家族と一緒に暮らせたら、きっとそれだけでほっこり暖かくなりますよ。心がぽかぽかですよ。
「今日も暑いね」、「今日も寒いね」という家族との他愛もない会話をすること自体が幸せ。それだけでお腹一杯です。ごちそうさまでした。

しかし裏を返せば、「本当にそこまでの断熱性能は必要か?」ということでしょうか。急激な室温の変化で体調を崩すならまだしも、それがなくても幸せは感じるはずですよ。

間取りに不満は一切ない。

よく言うじゃないですか、「建売の間取りは使いにくい」って。私も建売に住む前はそう思ってたので、買っても何も期待してませんでした。
でも建売住宅に3年間住んで見ると、ビックリですよ。「間取り、めっちゃ使いやすいじゃん!」って。
何でしょうかね、ここに住む前から「ずっと前から住んでいたかのような間取り」は。きっとこれが標準的な暮らしを想定して作った標準の間取りなんでしょうね。私も気が付いたら標準の中に収まっていたようであります。

しかしこれはある意味、「間取りに個性は不要」ということを物語っているのかもしれません。使いやすい間取り、使いにくい間取りは、統計的にもある程度決まっているのではないでしょうか。
間取りの素人(購入者)が一切口を出さないで、プロが一貫して設計した間取りだからこそ、不満のない間取りが実現できるのかもしれませんね。

建売住宅の庭は、家族で楽しめる最高のステージ

また建売住宅の中には、庭を整備していない状態(剥き出しの土など)で販売している物件もあります。
剥き出しの土のままでは、水たまりや土埃で快適に暮らすことができません。早い段階で整備する必要があります。

これは一見建売住宅のデメリットに見えますが、実はこの「庭の整備」がとても楽しいのです。
砂利敷き、芝張り、水はけの改善などやることはたくさんですが、DIYで家族みんなでやると本当にいい思い出になりますよ。特に子供が小さいうちは、子供も楽しそうに手伝ってくれますし。
私は長男が2歳の時に建売住宅を買い、それから少ずつ庭を整備してきました。砂利も2週間ぐらいかけて敷きました。疲労で体が震えた日もありました。
でも振り返ってみると、家族が1つの目標(庭の整備)に向かって一致団結するって、すごく貴重な体験なんですよね。「ああ、みんなで頑張ったな」と思う訳でございます。

家を買う時に、庭の整備を外構業者にお任せしてやって頂くのもアリです。でも整備されていない建売住宅の庭は、自分の家を自分たちで作っていく感覚を味わうことができるのです。「思い出はプライスレス」ですよ!

立地に妥協しなくて本当によかった

そして最後に、「立地に妥協しなくて本当によかった」と心底思うのです。なぜなら立地は購入後ではどうすることもできないからです。
不便な立地の物件は、この先も不便なまま。逆に便利な立地の物件は、この先も便利な立地でしょう。この差は住めば住むほど実感するはず。

しかも毎日のことになると、ちょっとした違いが気になってくるのですよね。最寄りのスーパーまで5分なのか、10分なのか。たった5分の違いですけど、毎日のことになると、たった5分の違いでストレスを感じますからね、慣れって怖い。
実際私の場合は、妻が「立地だけは!!」と妥協してくれなかったおかげで、最高のすみかを手に入れることができました。さすがです、妻。

ザク男爵の建売マニア的まとめ!

「家は買えない」と諦めていた私が建売住宅を買ってよかったと思うことは、次の5つです。

1・住宅ローン返済が本当に楽。
2・部屋は暑くて寒いけど、それがまた楽しい。
3・間取りに不満は一切ない。
4・建売の庭は、家族で楽しめる最高のステージ。
5・立地に妥協しなくて本当によかった。

建売住宅は間取りや設備が選べない場合が多く、100%あなたの希望を叶えてくれることは難しいかもしれません。でもその反面、住宅ローンの余裕ある返済(家計)が、余裕ある暮らしとなるのです。建売だからこそ、叶えられるマイホームの夢、きっとあるはずですよ。
家を探しているその選択肢に、建売住宅を加えてみては如何でしょうか?

文:ザク男爵

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