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あなたの常識は間違っているかも? 風邪をきちんと治す方法

具合が悪そうな女性
暑くなったかと思えば急に冷え込む季節の変わり目は、体調を崩しやすくなりますよね。
また、これから夏にかけて、外は猛暑なのに部屋の中は冷房が効き過ぎて、急激に身体が冷える機会が多く、そこでうっかり風邪を引いてしまうことも。

大事な仕事でどうしても休めないときは、何とかして早く治したいものです。風邪をひいたときは、薬を飲む、栄養のあるものを食べる、おでこを冷やすといった対処法でしのいできた人も多いのではないでしょうか。

しかし、昔から行われている風邪を治す行為の中には、注意点もあり、下手をすると、かえって風邪を長引かせてしまうことがあるのです。
そこで今回は、風邪をしっかり治すためのポイントをご紹介しましょう。

薬を飲むと治りづらい? 解熱剤を飲むタイミングがポイント

風邪は、頭痛やのどの痛み、関節痛、倦怠感、嘔吐など、 つらい症状が多いですよね。特に発熱は、高熱になるほど「無理して仕事に行く」ということさえできなくなります。これを抑えてくれるのが解熱剤です。市販薬を常備している方も多いのではないでしょうか。

しかし、実は解熱剤は飲むタイミングによっては風邪の治りを遅らせてしまうことがあるのです。
そもそも、発熱は風邪で体内に入った細菌やウィルスをやっつけようとして、免疫機能が働いてくれている証拠。
特に熱の上がりはじめに自己判断で解熱剤を飲んでしまうと、免疫体の機能が十分働かなくなり、風邪を長引かせてしまう危険性があります。

仕事などでどうしても休めない場合は、早めに解熱剤を飲んで体力を温存する方法もありますが、休めるのなら、熱が上がりきってから下がり始めたときの服用がお勧めです。ただし、39℃以上の熱がある場合は、速やかに医師の診断を受けるようにしましょう。

(参照)バファリン:http://www.bufferin.net/ex/when/fever/approach1.htm

栄養のある食べ物は胃腸に負担がかかって逆効果?

おかゆを食べる女の子
風邪を引いたときは栄養のあるものを食べるほうがよい、と言われますが、実はこれも注意が必要です。食欲がないのに栄養のある食べ物を無理してとると、胃腸に負担がかかってしまい、体力を消耗してしまいます。
無理して食べると嘔吐してしまうこともあるので、食欲不振のときは水分や消化のよいものをとるようにしましょう。

身体を温めようとして、辛いものや香辛料をとってしまうと胃腸に負担がかかってしまいます。さらに、食物繊維の多いものも、風邪で体力が落ちているときは要注意。風邪の回復に必要な栄養素を排出してしまうからです。
その他、あまりお勧めできない食品として

・乳製品
・お肉
・魚
・唐辛子
・ニンニク
・チョコレート
・ラーメン
・ケーキ
・ドーナツ

などが挙げられます。脂肪分、油分、糖分が多く含まれる食べ物は控えましょう。甘いものを食べたいときはお腹に優しいゼリーなどがお勧めです。体力が回復するまでは、おかゆ、卵、果汁、ヨーグルトなど、消化しやすいものを食べましょう。

(参照)webヘルスケア.com:http://kazenonaosikata.com/2491.html

おでこを冷やしても熱は下がらない!

風邪で発熱すると、おでこに絞ったタオルを当てたり、シップを貼ったりしますよね。実際、熱で顔がほてっているときは、おでこを冷やすと気持ちよく、熱が下がるような気がします。

でも、これは解熱に関して言えば、あまり効果がない対処法なのです。おでこには太い血管が通っておらず、冷やしてもあまり解熱効果がありません。熱を下げるには脇の下や首を冷やすほうが効果的です。

ただ、頭を冷やすと気持ちがよく、楽になるのは確かですので、熱の上がりはじめのときや、ピークに達しているときはおでこを冷やし、下がりはじめたら首などを冷やして一気に解熱するとよいかもしれません。

(参照)アイチケット広場:http://park.paa.jp/pk/dc/pdf/dc014pdf.pdf

かかってからでは遅い? まずは予防が肝心

自転車の女性たち
風邪が治ったら、また風邪をひかないように予防をしっかりしましょう。手洗い・うがいや規則正しい生活、バランスのよい食事など、予防に必要なことはたくさんありますが、中でも大切なのは免疫力を高めること。
特に、精神的または肉体的な強いストレス、長時間労働、運動不足、睡眠不足、栄養バランスの悪い食事は免疫力を下げてしまします。

アルコールの過剰摂取やたばこも控えたほうがよいでしょう。適度な運動を心がけ、質のよい睡眠と食事をとり、ストレス発散を意識するようにします。また、笑うと免疫力が高まるとも言われています。ストレス解消に、コメディ映画やお笑いを見るのもいいかもしれません。

(参照)一般社団法人安佐医師会:http://www.asaishikai.jp/tayori/tayori10.html 

風邪を治すには温かくして、たっぷりの睡眠と水分をとり、ゆっくり休むのが一番です。
ただし、高熱や嘔吐などの激しい症状が治まらない場合は、速やかに医師の診断を受けてくださいね。
体調管理をしっかりして、これからの季節をお元気でお過ごしください。

文:阿倍 由佳

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