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建売住宅の賢い選び方と4つの注意点。性能・保証内容を重視しよう|建売マニアvol.2

2017/03/04

格安な建売住宅を選ぶと入居後にお金がかかる場合あり

建売住宅の中にはびっくりするぐらい格安な物件ってありますよね?
それは資本力を活かして全国展開して家を大量に安く建てることに特化した、パワービルダーが建てた物件でしょう。
しかし格安物件には、安さの秘密があるので注意が必要です。

入居してからお金がかかる

格安物件が安いのは、もちろんハウスメーカーの企業努力で土地を安く仕入れて、資材を安く仕入れて、間取りを標準化して建設コストを抑えているからでございます。
しかしでございますよ、それだけではないのです。
格安建売住宅には、実は家本体以外、何もついていないことがあります。つまり、その物件金額は「家本体のみ」となっているのです。

・・・ちょっと分かりづらいですよね。では私の具体例をお話させて頂きましょう。
私の購入した建売住宅は大手パワービルダー系の建売住宅で、その値段は土地建物付きで2,000万という格安物件でした。
でも購入した家には、「家についていて当たり前のもの」がついてなかったのです。
網戸、カーテンレール、照明、テレビアンテナ。そしてエアコン・・・。
いや、さすがにこれがない状態で生活するのは無理でございますよ。網戸がないって、窓開けたら、ガンガン、虫入ってきますが?カーテンレールがないって、カーテンは画びょうで窓枠に打ちつけろとおっしゃるのでしょうか?
・・・無理でございますよね。オプション工事、頼むしかありません。
これらは全てオプション扱いです。ハウスメーカーのオプションで揃えると、家一軒分になるので結構な金額になりますよ。(私はオプション工事として18万、エアコン1台に10万、その他工事に10万円、かかりました)

建売住宅の中には物件価格を安く見せる為に、家本体以外のもの全てオプション扱いしている物件もあります。
内覧会をしたときは、どこからどこまでが価格に含まれるのか、オプションはどれにいくらかかるのか、しっかり確認するようにしましょう。

見た目は同じでも、内部構造・住宅性能が違う

建売住宅は正直、どれも同じような家に見えませんか?「これは目の錯覚か?」と思ってしまいますよね?
実際住んで見ても、建売住宅はやっぱりどれも同じような家なんです。外観もデザインも、使っている材料も同じ。間取りもほぼ一緒。
しかし見た目は一緒でも、建売住宅の内部構造・保証内容は全然違うのでご注意下さいませ。

見えないところの材料が違う

見た目は同じ建売住宅でも、見えないところで使っている材料は全く違うので注意が必要です。
断熱材の材質が違う、厚みが違う。構造材(家を支える柱など)の材質、太さ、工法が違う。同じ見た目の建売でも内部構造は驚くほど違いますから。
そんな内部構造を確認する方法は2つあります。

まず1つはハウスメーカーが発行している「建物仕様書」を確認することです。「建物仕様書」には、その物件がどんな材料を使って建てられているのか、事細かに書かれています。いわばこの家のスペック表、でございますね。
ちなみに私の買った建売住宅の「建物仕様書」には、「断熱材:グラスウール10K」としっかり明記されてましたよ!(グラスウール10Kは、繊維系断熱材の中で最下位のランク)
ははー、なるほど、どうりで冬、クソ寒い訳ですわ、納得!

そして内部構造を確認するもう1つの手段は、実際に建物の内部に入ることです。
床下へは床下収納口から。屋根裏なら天井口(脚立必要)から、それぞれ侵入することができます。
例えば同じ建売住宅でも、床下の構造は全然違いますからね。
コンクリートの基礎の厚み、高さ。そして床を支える構造材の厚み。鋼製束(床板を支える金属の棒)の有無などなど。
これはまさに百聞は一見に如かずでございます。ぜひ内覧会で確認してみて下さいませ。「内部構造って、こんなに違うのか!?」と暗い床下で一人驚愕しちゃいますよ。

知っておきたい、家の性能の違い

また建売住宅を選ぶときにぜひ知っておいて頂きたいのが、その家の性能の違いです。
見た目は同じような建売住宅でも、耐震性能や、耐火性能など、大きな違いがあることがあります。
家の性能を知るには、「住宅性能評価書」を見れば一目瞭然です。
住宅性能評価書には、耐震性能、耐火性能、また採光、防音性、通気性など、10項目に渡って客観的に評価できるようになっています。
例えば家の耐震性能では、「構造躯体の倒壊防止」、「構造躯体の損傷防止」を3段階評価するようになっています。
ちなみに私の購入した格安建売住宅でも、この耐震等級はいずれも最高等級の「3」となってます。これはハウスメーカーが独自に評価した結果ではなく、あくまでも第三者機関が評価した結果であります。
「この建売住宅の耐震等級は最高等級です。」そう聞くとすごく安心しませんか?
「安い家」=「おいおい、大丈夫かよ?」と不安に思ってしまいますが、家の性能を客観的に評価してもらえれば安心ですよね。
ぜひ内覧会のときに担当者に尋ねてみましょう。

材料や性能といわれてもイマイチわからないですよね?
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