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南玄関?北玄関?最適な庭づくりを徹底解説!

最適な庭づくり

注文住宅を購入する時やリノベーションする際に、日本では南向きの間取りが人気ですが、庭が欲しいという人にとっては必ずしも南向きがよいとは限りません。
ガーデニングを楽しみたいという人も、庭やバルコニーとリビングを隣接させるアウトドアリビングが欲しいという人も、家を建てる際はデザインや間取りだけでなく、庭をどう造るのかということも併せて考えたいものです。例えば、南玄関と北玄関の家では、庭の造り方や使い勝手が変わってきます。
それぞれの庭の造り方やメリット、デメリットを考えてみましょう。

南玄関の庭のメリットとデメリット

道路に対して南向きのメリットは、庭やリビングの日当たりが良く明るいことです。
目の前に他の家が迫っていないため開放感もあります。家の正面にシンボルツリーを置くなど、建物を正面から見た外観という意味のファサードをデザインしやすい点も魅力です。

デメリットは、道路から見えやすいため目隠しがないとプライバシーを保ちにくいことが挙げられます。
道路からリビングが丸見えにならないようプライバシーを保つ工夫が必要です。アプローチが長くなる南玄関の家は、庭が狭くなりがちです。土地に余裕がないとリビングの前が車庫になってしまうことがあるので注意が必要です。庭仕事中に道を歩く人から見られるのも気になるかもしれません。

南玄関の家の庭の造り方

アプローチ
南に道路がある場合は玄関を南に配置することが一般的です。南側に配置したリビングから庭に出れるという家が多く、敷地の入り口から家までの通り道であるアプローチ、家によっては駐車スペースを南側に配置しなければなりません。そのため、門から玄関までのアプローチ造りによって庭の形や配置も変わってきます。

庭の中にアプローチを配置する開放的なスタイル

庭の中にアプローチがある家をアメリカ映画などでよく目にしますよね。南側をすべて庭にしてしまい、その中にアプローチも組み込む開放的なスタイルです。勾配がある土地であれば、「丘の上の我が家」という印象になります。

庭の一部を囲ってアプローチから隠すスタイル

アプローチや道路から庭やリビングの中が見えるのを避けたい場合は、アプローチと庭の間に目隠しとなる植栽や壁を作ります。アプローチと駐車スペースを庭から分離させ、庭は残りのスペースに配置することになります。

アプローチ、駐車スペース、庭を全て囲う閉鎖的なスタイル

アプローチと庭は特に分けず、全て塀や植栽などで囲ってしまう、プライバシーと防犯重視のスタイルです。庭と駐車スペースとアプローチを一体にすることができます。

北玄関の庭のメリットとデメリット

ウッドデッキ
北玄関で庭を南側に造る最大のメリットは、プライバシーを保ちやすいこと。道路から見えないため、周りの家の視線さえ遮ればアウトドアリビングとして使用することもできます。閉ざされた空間は居心地がよく、バーベキューなどをしても人目が気になりません。また、アプローチを長く取らなくてもよいため、南側の庭を東西に広くしやすい点も魅力です。

デメリットは、南側に立つ建物によっては日当たりが悪い場合があることです。特に太陽の位置が低い冬は日が当たりにくい場所も出てきます。日陰になる場所に植える植物は日陰に強いものを選び、ジメジメしないようにレンガを敷くなど工夫しましょう。

北玄関の家、庭の造るコツは?

北玄関の家の場合、リビングと庭を南側に配置する間取りが一般的。庭にはリビングから出入りできるようするとよいでしょう。建物を北側に寄せ南側に庭を造ることで部屋の日当たりがよくなり、明るさも確保できます。
その反面、北側の玄関は暗い印象になりがちなので、アプローチ沿いや道路側はシンボルツリーや花などで彩を添え明るい印象にしましょう。
北側といっても全く光が入らないわけではありません。道路に面しているので明るく、植物もよく育ちます。日本庭園や和風建築の露地の庭では半日陰を好む植物を多く使っているので、それらを参考にしてみましょう。斑入りのギボウシやツワブキ、シャガ、ナルコユリ、クリスマスローズなどがおすすめです。そこに季節の一年草を加えると小さな庭気分も味わえます。

庭に求める優先順位を決めよう

庭づくりに重要なのは優先順位を決めることです。
北玄関にするのか南玄関にするのかは、プライバシーを重視した庭にしたいのか、日当たり良好のオープンな庭にしたいのか、優先させるものによって変わってきます。北向きに面した土地であれば、南側に造った庭の一部をアウトドアリビングとして使うことを考えてもいいですね。
通常は南向きの土地のほうが北向きよりも若干価格が高め。どのように暮らしたいのか、自分たちの生活スタイルを考えて選ぶとよいでしょう。

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