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ひだまり家族のウッドデッキ奮闘記 〜傾斜地の活用法〜

2017/07/01

ウッドデッキかベランダか 〜傾斜地も使いよう〜

ウッドデッキの木目

家に10年保証がついていることを思い出したひだまり家族は、ウッドデッキを直してもらえるか施工会社に打診しました。
すると、保証はついてないけれど、お手頃価格で、つぎはぎのリフォームをしてくれるという回答があったのです。
「ウッドデッキをつぎはぎで直すなんて邪道でしょ」と、内心乗り気ではなかったひだまりさんですが、予算がたてこんでいるのでしかたがありません。

見た目の汚さを払拭するためにお願いしたものの、できあがったつぎはぎウッドデッキは、「ひだまり家族の感性に合わな〜い」ものでした。とりあえず、1〜2年は持つ状態にしておき、その間に資金を貯めて再度つくり直すことを検討しました。

風下のおとなりさんは、腐ったウッドデッキを自力で解体し、はしごを使って傾斜を降りて、自家菜園をはじめました。
風上のおとなりさんは、ウッドデッキを取り払い、傾斜地を更地にし、庭に鉄の柵をつけ、きれいにまとめてしまいました。

その後、近所で建て替えがあり、担当の施工業者にウッドデッキの件をたずねると、大型のベランダ、いわば、バルコニーを提案されたのです。
特殊な地形であることや、傾斜がきついこと、予算が限られていること、2度とやり直す必要のない丈夫なものを希望していることを伝えると、すこしだけ予算オーバーした見積もりが出てきました。

そして、ついに、ついに、ついに!
ひだまり家族は、ウッドデッキをバルコニーへ替えることを決心しました。施工期間は、解体工事を入れてほぼ1週間。
真新しい白いバルコニーができあがりました。もう、バルコニーでバーベキューやプールを楽しむようなことはありません。
でも、傾斜地のままで何も使えない土地よりも、バルコニーとして土地を使える利点があります。

このとき、ひだまりさんは思いました。
「傾斜地に、バルコニーでも素敵でしょう」と。

こうして、ひだまり家族のウッドデッキ奮闘記は終わりを告げます。
庭先の縁側のかわりや、外回りの廊下のかわりなど、便利な使い方ができるウッドデッキですが、素材によって耐久年数が変わってきたり、メンテナンスがどの程度必要なのかもかわってきます。
ひだまり家族は、予算との兼ね合いでバルコニーを選んで傾斜地を活用できるようにしましたが、風上さんや風下さんのように、もっと違った使い方もあるかもしれませんね。

予算があって、メンテナンスなしのウッドデッキを選べるならそれもよし。メンテナンス好きなら、自分で作るもよし。ただし、傾斜地のウッドデッキは、後々のことをよく考えて設置するべし。

ウッドデッキに限定しなくても、傾斜地には他にも活用法があります。自分たちにあった方法で、傾斜地を有効に活用していきましょう。

文:神木ひろ見

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