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捨てたらもったいない! 野菜クズ徹底活用法

やさい
日々の生活の中で、食事にかかる費用は大きいですよね。少しでも出費は減らしたいものですが、栄養不足になっては本末転倒。
そこで、お勧めしたいのが野菜クズの活用です。野菜クズとは、料理で出た野菜の切れ端や皮を指します。

今回は、賢く節約しながら栄養も取れる、野菜クズを使った一石二鳥の裏ワザをお届けします。

皮や根っこは栄養満点! 捨てずに丸ごとおいしい「ベジブロス」

やさいくず
ベジブロスとは、普段捨ててしまっている野菜クズなどを使って作る「野菜(Vegetable)のだし(Broth)」のことです。
皮には、土の中の害虫や細菌、紫外線から身を守るための栄養が、また、種やヘタには、これから成長するための栄養が詰まっています。

野菜の細胞内には、ファイトケミカルという機能成分がたくさん含まれており、免疫細胞の働きを高め、老化の原因である活性酸素の働きを抑える作用があります。
ファイトケミカルは、加熱によって溶け出す性質があり、熱を加えても栄養素が失われにくいので、野菜クズをコトコト煮込むと、栄養満点のスープができあがります。

作り方はとても簡単!
水1300mlの中に料理酒小さじ1と、両手いっぱい分の野菜の切れ端を入れ20分~30分煮込むだけです。このとき、アクは取りません。最後に、ザルでこします。

一度に両手一杯分の野菜クズが出ないときには、汚れや泥をよく落とした野菜のクズを、キッチンペーパーなどで水分を拭き取り、ジッパー付きビニール袋に空気を抜きながら入れて保存しておきます。ある程度の量がたまってから使うのがお勧めです。

野菜の甘みや風味の出ただしはとてもまろやかで、和食、洋食問わず、いろんな料理に使うことができます。そのときどきによって、使う野菜クズの種類が違うので、いろいろな味を楽しんでみてはいかがでしょうか。冷蔵庫では1週間、製氷皿に入れて凍らせれば、2~3か月もちます。

ミニ家庭菜園? 再生野菜を作ってみよう

やさい生長
もう一つ、切れ端を活用した野菜の楽しみ方をご紹介しましょう。

ニンジンやダイコンのヘタの部分や、ミツバやコマツナの根っこの部分は普段は捨ててしまいますよね。でも、これらを使って再生野菜が作れることをご存じでしょうか?

栽培方法はとっても簡単です。切って捨てる部分を水につけておくだけです!注意点として、ぎりぎりのところで切らずに、ネギやミズナなどは根元から3~5㎝上を、ニンジンやダイコンなどは、ヘタの部分を2~3㎝残して切るのがポイントです。

たくさん水を入れると、特に夏場では腐りやすくなりますので、根っこの部分がつかる程度の水を入れ、毎日水替えをします。水替えのときには、容器もしっかり洗ってください。

日当たりの良い窓際などに置いて、直射日光が当たらないようカーテン越しの日光をあてるとよく育ちます。この方法は水耕栽培といい、次にあげるようなメリットがあります。

・元手がかからない
今まで捨てていた部分を使って水で育てるので、新たに苗や土、プランターを買う必要がありません。自宅にある瓶や空き缶、お皿やコップなどを使って、簡単に育てることができます。

・お手入れが簡単
プランターや植木鉢を使って育てるときには、土を買う必要があります。また、プランターや植木鉢の場合、ベランダや庭で育てるので、虫がつくとお手入れが大変。水耕栽培の場合には、容器に水を入れるだけの手軽さですし、家の中で育てるので、虫がつく心配もありません。

・インテリアとしてもかわいい
再生して出てきた葉っぱは、とてもきれいな緑色をしています。テーブルや棚に飾ると、かわいらしいインテリアとしても楽しめます。

・子どもの教育にも活躍
お子さんと一緒に作ることで、野菜がどのように成長していくかを観察することができます。水替えや葉っぱの収穫で、お子さんが野菜に愛着を持つきっかけになり、苦手な野菜を食べられるようになるかもしれませんね。

こんなにも簡単に作れる水耕栽培での再生野菜

コマツナ、チンゲンサイ、セリ、ミツバ、ミズナ、クレソン、ネギのほか、ダイコンやニンジンなどの根菜も水耕栽培に適しています。ダイコンやニンジンは、葉っぱの部分を食べます。

このように、捨ててしまう部分を活用することで、お金をかけずに栄養がとれ、ミニ菜園(?)も楽しめます。手軽にできるものですので、ぜひ試してみてください。

文:山庭さくら

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