すみかる住生活版

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2人目産後クライシスは夫婦の愛をつなぎとめるラストチャンス

心構えで夫婦円満

赤ちゃんと上の子

イラスト 空兎 羽留


まず、これから2人目の妊娠・出産を考えている夫婦は、2人目の妊娠・出産のタイミングをしっかり見極めたいですよね。ほんとうに2人目が欲しいのかを含めて、夫婦で話し合い、仕事や子育ての分担についても心合わせをしておくことが大切です。

出産前に、「産後クライシス」を想定して備えておけることがないか考えてみるのもよいでしょう。2人目が生まれたらまず、「2人は大変だけど一緒にがんばろうね」などと声をかけ、夫婦協力体制を宣言しましょう。

男性に父親の自覚を持たせるには、赤ちゃんと実際に触れ合うことが大切です。2人目の産後はできるだけ早く夫に育児に参加してもらい、2人に増えた育児の大変さをきちんと認識してもらいましょう。

妻は、夫は理屈で動かないことを認識しましょう。たとえば妻が、「上の子を毎日保育園に預けてね」とお願いしていても、その通りに動いてくれるとは限りません。納得できないことはやりたくないのです。

また、他人と比較されたり、やったのにけなされたりするのを男性は嫌います。下手・中途半端・二度手間、などいろいろあると思いますが、ぐっと我慢し、やってくれたことに対する感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。

夫の立場からすると、仕事をするだけで限界だという方もいると思います。しかし、妻の言うことが納得できないからといって、無視したり、いいかげんにやったりするのは禁物です。産後しばらくは、妻の言うとおり家事や育児をこなしても妻の機嫌が直らない場合もあります。

大切なのは、産後の育児が妻だけの問題ではなく、夫婦の問題であり、自分の問題でもあると認識して責任を持って取り組んでいることを妻に伝えられるかどうかです。

産後クライシスは社会問題でもあります。夫の残業も社会問題であり、夫婦だけで解決しようと追いつめられる必要はありません。夫が自治体などの相談窓口に出向き、時には有料であっても支援してくれる人を頼んであげるほうが、夫のつたない家事・育児より喜ばれる場合もあります。

2人目産後クライシスで学ぶべき正しいコミュニケーションとは?

妻も夫も、不平や不満を隠さず口に出すことは大切です。しかし、やみくもに不平や不満をぶつけ合うだけでは何も解決しません。

産後クライシスは、お互いに相手を思いやり、助け合わなければ解決できないことがあることを知る、夫婦のコミュニケーションを学ぶ場です。夫婦が成長する機会としてとらえて意識を共有することができれば、愛情を保ったまま2人目産後クライシスを乗り越えることができるのではないでしょうか。

文:空兎 羽留

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