すみかる住生活版

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たったこれだけ。意外と知らない無垢の床のメンテナンス方法

こんなときはどうしたらいい?

悩む女性

床にトラブルが発生したらどうする?

どうでしょうか。無垢の床のメンテナンスは、ちょっとしたコツと知識があれば、簡単にできそうですよね。

ですが実際に無垢の床の家で暮らしてみると、思わぬトラブルに遭遇してしまうものです。

そこでよくありがちなトラブルについて、「こんなときはどうしたらいいの?」と村上さんを質問攻めにして参りました。

床に汚れや染みがついた場合

「えぇ!?無垢の床に汚れが・・・!!」

悲鳴が聞こえてきそうなシーンですが、大丈夫でございます。慌てる必要はありませんよ。

まずウレタン塗装の床材の場合、通常の仕様ではほぼ汚れはつきません。塗装膜で汚れをガードできるからです。

なんと心強いウレタン塗装でしょうか。これなら小さい子供がいる家庭でも、安心して無垢の床を楽しめますね。

またオイル塗装の場合、塗装膜がないため、放置してしまうと汚れがついてしまいます。

ですがご安心下さいませ。汚れがついてしまった場合でも、汚れを魔法のように消してしまうことができるのです。

まずサンドペーパー(150~180)で木目方向にサンドペーパーをかけます。そしてオイル塗装することで、汚れはきれいになくなってしまいますよ。

床に傷やへこみができた場合

「えぇ!?床に傷ができた・・・!!」

ご、ご愁傷さまです・・・。しかし床に少しの傷やへこみができても、無垢の床は補修することが可能です。

ウレタン塗装の場合は、ホームセンターで購入可能な床用補修材で、補修することが可能です。とてもきれいに補修でき、座った目線でも気が付かないレベルまで補修できます。

またオイル塗装の場合は、濡れ雑巾とアイロンを使って補修できます。そうです、蒸気と熱の力で木を復元させるのですね。

しかし残念ながら、木の繊維を横に断ち切ったり、激しく損傷を与えすぎたりすると、それでも復元できない場合もあります。そんなときはリペア業者さんに依頼してみましょう。

もしかしたらきれいに補修できるかもしれませんよ。

床にカビが生えた場合

「床にカビが生えたですと・・・!?」

美しい無垢の床にカビが生えてしまったら、頭からキノコが生えてくるほど意気消沈でございます。

なんとかして直す方法がないのか村上さんに聞いてみましたが、残念ながら村上さんでも床に生えたカビを直すのは難しいようです。

しかし冷静に考えればそうですよね。お風呂に生えたカビですらあんなにしつこいのですから、木に生えたカビを取り除くのは無理でしょう。

ですので、もし無垢材にカビが生えてしまったら、張替になります。張替作業は個人では難しいので、専門の業者さんに依頼しましょう。

もしメンテナンスをしなかったら・・・

掃除道具

メンテナンスをしないとどうなる?


親切に教えて下さった村上さんですが、あまりにも無垢の床のメンテナンスが思ってたより簡単でしたので、私はある疑問が浮かんできました。

「もしメンテナンスをしなかったら、無垢の床はどうなるのだろうか・・・?」

少しいじわるな質問でしたが、村上さんは包み込むような愛情をもって優しく答えて下さいました。

メンテナンスをしなかったら、美しさが失われるものの、問題なく使える

「メンテナンスをしなくても、問題なく使えるでしょう。ですが、無垢本来の美しさが損なわれてしまいますが・・・。」

なんということでしょうか。メンテナンスが大変だと言われていた無垢の床ですが、ノーメンテナンスでも問題なく使えるようです。衝撃ですね。

いじわるな質問だったにも関わらず、村上さんは続けて教えてくれました。

「メンテナンスをしなくても使い続けられるようにメーカーが出荷していますので、支障はありません。」

・・・なるほど、おっしゃる通りでございますね。

木本来の耐久力に加えて、製材メーカーがメンテナンスをしなくても続けられるように塗装してくれている。だから美しさは損なわれますが、使うだけならメンテナンスなしでも大丈夫だと。

ですので、もしも無垢の床を導入して床が反るトラブルがあった場合は、その原因はメンテナンスではないようです。

床材の貼り方や乾燥具合、また材料の選定や家の立地条件(湿気、水回り)など、メンテナンス以前の問題である場合が多いとのことですよ。

まとめ

「無垢はメンテナンスが大変・・・」とは、一体どなたがおっしゃったことなのでしょうか。

村上さんのお話では、無垢材にはそもそも耐久力があり、また製材過程で塗装を施しているので、非常に汚れに強いとのこと。また、傷も補修材やサンドペーパーがけなどで対応できるので、DIYで簡単に補修できそうですね。

無垢の床と聞くと、価格やメンテナンスの大変さで、手が届かないイメージがありそうですが、実は少し手を伸ばせば届くところにあったのかもしれません。

無垢の床でできたマイホームのリビングは、最高の住み心地を約束してくれます。子供と一緒に無垢の床にゴロゴロしたら、さぞや気持ちいいことでしょう。

今回は株式会社Tree to Green の村上さんに、無垢の床のメンテナンスについて優しく教えて頂きました。村上さん、本当にありがとうございました!

【PR】株式会社Tree to Green
株式会社Tree to Greenは、衰退傾向にある国内森林資源と伝統的な木工技術を持続的な成長産業することを目標に、長野県木曽郡をはじめ、地域の伝統職人等と商品・サービスを開発し、国内外での需要拡大に努めています。
木曽檜の商品ブランド事業(木曽生活研究所)、オフィスや商業施設、ショップ、保育園等の空間の内装木質化を中心に展開しています。
・Tree to Green
http://treetogreen.com/
・木曽生活研究所
http://kisolabo.treetogreen.com/

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