無垢床材の種類と特徴を比較
さすがに無垢材を知り尽くしたプロでいらっしゃいます。無垢のメリットを熱く語って頂きました。
村上さんの無垢に対する熱いハートに触れるにしたがって、もっと無垢の魅力が知りたくなって参りました。
そこで村上さんに、無垢材の種類と特徴を教えて頂きました。
無垢フローリングに使われる床材は、大きく分けて2種類あり、それぞれの特徴は次のようになります。
柔らかい針葉樹(杉、ヒノキ)の床材
針葉樹(杉、ヒノキなど)から作られた床材は、柔らかいことが特徴です。
また木材に空洞が大きいので、調湿機能が高い特徴もあります。
しかしながら柔らかく肌さわりがいい反面、広葉樹の床材に比べて傷つきやすいデメリットもあります。
固い広葉樹(ナラ、メープル)の床材
一方で、広葉樹(ナラ、メープルなど)から作られた床材は、堅い特徴があります。
針葉樹に比べて木材に空洞が少なく、調湿機能は針葉樹の床材ほどではありません。
ですが堅い木材ですので、傷に強い特徴がございます。
村上さんのおすすめの無垢床材を聞いてみました!
なるほど、無垢の床材は「やわらかい針葉樹」と「堅い広葉樹」に大きく分けられるのですね。
しかしどちらにもメリット・デメリットがあるので、選ぶのに迷ってしまいます。
そこで村上さんのおすすめの無垢材を、ずばり直球で聞いてみましたよ。
「そうですね、私は柔らかい木(杉、ヒノキ)がおすすめですね。」
お答え頂くまで、0.5秒だったでしょうか。迷いなく即答して頂きました。なるほど、無垢を知り尽くしたプロは「柔らかい木」を選ぶのですね。貴重なご意見、ありがとうございます。
理由としては、
・歩いていて疲れない。
・床に座れる、寝っ転がれる。
・柔らかいけど畳より堅いので、家具も置きやすい。
とのことです。
村上さんの語る理由について、私は「分かる!分かる、それ分かります!」とただただ共感するばかりでした。
特に「床に座れる、寝っ転がれる」については、全日本国民が願うライフスタイルと言っても過言ではないでしょう。
無垢の床に寝っ転がることは、誰しも憧れるシーンでございます。
天然木の香りに包まれながら、床に寝っ転がる・・・。これぞまさに贅沢の極み、至福のひと時でございますね。
無垢の床材について、気になる質問を聞いてみました。
村上さんの熱意に触れていると、無垢の床が本気で欲しくなってきます。
ですが無垢の床が欲しいと思っても、実際に導入するには、まだまだ気になることがたくさんありますよね。
そこで無垢材のプロである村上さんに、無垢材について気になる質問を全部聞いてみました。
床暖房は入れられますか?
問題なく入れられます。
床下からの熱で、床の変形をゼロにすることは難しいですが、施工方法でゼロに近づけることは可能です。
広葉樹の堅い床材を使うことで、変形を抑えることもできますよ。
導入するとき、どれくらい期間(納期)がかかりますか?
床材を制作するのに、発注をかけてから1カ月かかります。
その後、施工、工事、フローリングを張るのに、1~2日かかります。
耐久性は?どのくらい使うことができますか?
通常での使用ならば、一生使うことができます(!)。
またメンテナンス(清掃、年一回のワックスなど)をすることで、美しさを保ったまま使い続けることができます。
汚れ、へこみ、傷が気になるようであれば、やすり掛け、アイロンの蒸気&熱で補修することも可能です。
マンションでも無垢フローリングを敷くことはできますか?
L45規格(防音規格)があり、防音マットの上になら無垢フローリングを敷くこともできます。
しかしマンションの管理組合で規定されている場合が多いので、個別に確認することが必要です。
無垢のフローリングの費用は高いですか?
工業製品のように量産できない分、通常のフローリングと比較すると金額は高くなります。
しかし無垢の床にするメリットを考えると、一概に「高い」とも言えません。
反ったり、割れたりしますか?
木の収縮により、部分的に反ったり割れたりすることもあります。
割れに関しては「ほぼ割れない」と思って頂いて問題ありません。
5mmくらい隙間が空くって本当ですか?
柔らかい木や、無垢材の厚みがあるほど隙間が空くことがあります。
通常の住宅に使用される15mmの薄めのフローリングなら、そこまで空くことはありません。およそ0.5~1mm、多くて2mm程度の隙間でしょうか。
隙間が空く原因は、使用している床材が十分に乾燥されていないことが原因です。
フローリングの場所によって、部分的に隙間が空くことはあります。
メンテナンスは大変ですか?
無垢のメンテナンスは大変なイメージがありますが、実はそうでもありません。
通常のメンテナンスは、基本的に掃除機でゴミを取り除く、汚れたらふき取る程度で問題ありません。
また1年に一度、床材の塗装の種類(オイル塗装、ワックス塗装)により、再塗装が必要です。
しかし無垢のメンテナンスで必要なのは、逆にそれぐらいなので、意外と楽かもしれませんね。
導入するときは、誰に依頼したらいいですか?
できるならば近所の大工さんに依頼するのがベストです。細かい要望を聞いてくれますし、コストを抑えることもできます。
またインターネットを通じて、床材を販売している会社もお勧めです。(提携会社によっては施行までしてもらえます。)
そして木材を加工する製材屋さん(木材加工工場)に直接問い合わせるのも1つです。
大工さん同様、細かく要望を聞いてもらえますし、コストも抑えられます。
もちろん、ハウスメーカーに依頼することもできますが、ハウスメーカーが間に入る分コストが上がってしまうのは仕方ありませんね。
まとめ
無垢の床が使われた部屋に入ると、すごく落ち着きますよね。
無垢がもつ独特の美しさや、香りによって、私たちはとても自然体でリラックスすることができます。
無垢の床と聞くと、「高い・メンテナンスが大変」というイメージがありますが、今回村上さんにお話をうかがったことで、イメージとは違った無垢の一面を知ることができました。
「床を無垢材にすることによる、デメリットはほとんどありません」
優しい口調で教えて下さった村上さんですが、村上さんのハートは燃えるように熱かったのが印象的でした。
村上さんの無垢への愛に触れていると、本気で無垢の床が欲しくなりますよ。
もしも無垢材いいかも・・・と思った方は、この機会に無垢の床を検討してみてはいかがでしょうか。
この記事では 株式会社Tree to Green の村上さんに無垢の床を導入する上で気になる質問を聞いてみました。村上さん、本当にありがとうございました!
【PR】株式会社Tree to Green
株式会社Tree to Greenは、衰退傾向にある国内森林資源と伝統的な木工技術を持続的な成長産業することを目標に、長野県木曽郡をはじめ、地域の伝統職人等と商品・サービスを開発し、国内外での需要拡大に努めています。
木曽檜の商品ブランド事業(木曽生活研究所)、オフィスや商業施設、ショップ、保育園等の空間の内装木質化を中心に展開しています。
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