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【東京近郊】無料で楽しめる!木と触れ合える室内遊び場の魅力

木と触れ合える遊び場の魅力をTree to Greenに聞いてみた

木と触れ合うことができる遊び場では、家庭では取り入れられない大型の木のおもちゃなどでも遊べます。木と触れ合える遊び場を多く手掛ける(株)Tree to Greenの小瀬木さんに、その魅力や実際の遊び場について伺いました。

―木と触れ合えるキッズスペースの魅力はどんなところだと思いますか?

木で作っているため、木の香りや温もりを感じながら遊ぶことができるところでしょうか。特に、日本の木で作られたおもちゃや遊具で遊べる空間は今まであまりなく、まだまだ少ないのが現状です。
空間自体が日本の木で作られたキッズスペースは、子どもが直接日本の木に触れて遊ぶことができる貴重な場所だと思います。木で作られた空間は気持ちが落ち着き、リラックスできますよね。それも木と触れ合える遊び場の魅力だと思います。
それと、木で作られているキッズスペースって見栄えがいいので、写真映えするんですよ。子どもの写真も素敵に撮れるので、記念の撮影にもおすすめです。

―実際に利用した人の反応はどうですか?

木の香りがまずホワーンとするので、香りに対して「いい香り」という反応は多いですね。健康によさそうとか、心地よいと感じてもらえているようです。
施設のコンセプトは木育ですが、普段は木のおもちゃなどに触れる機会が少ない木育に興味がない人にも、実際にこのスペースでお子さんと一緒に遊んで「木っていいな」と感じてほしいと思っています。

木と触れ合えるキッズスペース

Tree to Greenでは、木と触れ合える遊び場や木のおもちゃのデザインも手掛けています。その中で首都圏にある2カ所の遊び場について教えていただきました。

「かもめひろば」イオンスタイル東戸塚(横浜市戸塚区)

木と触れ合える遊び場

鳥の巣をイメージした遊び場「かもめひろば」

横浜市にあるかもめひろばは、地域の特徴を生かすため神奈川県の県鳥であるかもめをテーマにし、「かもめの巣」をイメージして作られた乳幼児向けの遊び場です。ショッピングセンターの中にあるので、買い物のついでに無料で気軽に利用できます。使用している木材は主に神奈川県産。小田原市の木材を使っています。

「床はヒノキですが、貼り方をちょっと工夫しているんです。木を積み重ねて作る鳥の巣をイメージして、板を縦横に組み合わせた乱貼りにしてあります。
周りの柵にはクスノキを使用しています。クスノキには「樟脳」と呼ばれて古くから珍重されていた強い防虫効果がある天然の成分が含まれているので、空間に虫を寄せつけにくい作りになっています。
中心にある大きな柱には、杉を使っています。ところどころに作った窓にはおもちゃが入っていて、そこから自由に取り出して遊べるようになっています。

主な遊具は、ヒノキのタマゴプールと小さい子ども向けのジャングルジム。
タマゴプールは、ヒノキで作った卵型のボールがたくさん入っているもの。無塗装のヒノキボールなので、無垢の木の感触やヒノキの香りを楽しめます。柵のところどころに鳥の巣箱のようなものがついていて、タマゴプールのボールを上から入れて下で取り出すという遊びもできるようになっています。
乳幼児向けのジャングルジムは、小さな子どもでも登ったりくぐったりして遊べるように小さいサイズにデザインしてあり、子どもを遊ばせながら親が座って見ていることもできます。」(小瀬木さん)

「なみきみち」京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター(東京都多摩市)

木と触れ合える遊びのスペース

音の出る木の楽器などで遊べる「なみきみち」

聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターにある「なみきみち」は、3m×3mほどのスペースに、トンネルのような木のルーバーと音の出る木の楽器が設置されたもの。ルーバーは中から見るとちょうど木漏れ日が落ちるように光が影を作り、並木道のようなトンネルになっています。木のベンチを設置してあり、ちょっと休憩するのにもちょうどいいスペースです。

「なみきみちというスペースは、木陰で休むようなイメージで遊べる場所として作りました。
ここにあるのは、2種類の木の遊具。一つは、木で作った箱に作られたスリットに沿って葉っぱと桜の花の形のパーツがコロコロと回転しながら落ちてくるもの。2~3分かけてゆっくりと転がってくるのを眺めたり、下まで落ちてきたものをまた上に動かしたりして遊べます。
もう一つは、スリッドドラム。左右についているバチで叩いて遊べる壁付けのドラムです。叩く場所によって違う音が出るのを楽しめます。」(小瀬木さん)

こちらの遊び場は、赤ちゃんよりも少し大きい子ども向けになっています。木の優しい音を感じたり、コロコロと転がる木のおもちゃを眺めたり。いつまでも飽きずに遊べそうです。

「このようなキッズスペースを作るときは、可能な限り地場の木を使っています。もし使えない場合も、木は国産のものを使っています。木育に興味がないという人にも、気軽に立ち寄って木の良さを感じてもらいたいですね。」(小瀬木さん)

木と触れ合える遊び場と木育

木でできたおもちゃなどで遊びながら木と触れ合うことは、木育にもなります。木育とは、一言で言うと「木を大切にする人を育てること」。おもちゃや家具、建物などを通じて木と触れ合ううちに、木に親しみ、木を身近なものとして感じることができます。

木の自然の香りや温もりを感じながら遊べる遊び場は、知らず知らずのうちに木の種類による香りの違いや手触りの違いなども体験することができるので木育におすすめです。自然の中で木を感じながら遊ぶのとはまた違った、木との触れ合いが可能になるのではないでしょうか。
※木育について詳しくはこちらの記事を参照ください。

おもちゃで遊ぶ子ども

パパママのための木育講座。「木育」を広める活動をしているTree to Greenに聞いてみた

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