すみかる住生活版

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【体験談】購入前の建売住宅をホームインスペクターに診断依頼しました

 

ホームインスペクションはどのタイミングで行うべきか?


「物件見学」-「申し込み」-「契約」-「引渡し」-「入居」という流れの、どのタイミングでホームインスペクションを入れるのが良いのでしょうか。
新築物件、中古物件ともに「申し込み後」「契約前」の段階でホームインスペクションを入れるのがおすすめです。
理由は、ホームインスペクションの結果(修繕費用など)を資金計画に組み入れることができ、万が一大きな問題が見つかった場合には無条件で引き返せるためです。また、申し込みは済んでいるので、原則として他の方に買われる心配がないからです。
家を買うとういう大きな決断をする前に、専門家であるホームインスペクターに相談に乗ってもらいましょう。

私がホームインスペクションをお願いしたタイミング

私は、ホームインスペクションを申し込み後に利用しました。
不具合が見つかれば無償で直してもらい、大きな不具合が見つかった場合は契約を破棄するつもりでした。
家を建て終わった段階なので、基礎工事の状況が確認できず、完璧なチェックができないことは理解していましたが、この段階でわかる建物の不具合もあるため、ホームインスペクションを利用しました。
また、この段階で大きな不具合がなく丁寧に建てられているとわかれば、この家を建てた工務店のことを信頼できると思っていました。

 

私がホームインスペクションを選ぶ上で重視したこと

homeinspection

私がホームインスペクションを選ぶ上で、一番重視したのは信頼できることです。
住宅の購入が初めてで不安が多かったので、信頼できるパートナー探しという感覚で探しました。

  • 一級建築士がみてくれること
  • 大手であること
  • 評判が良いこと
  • 第三者であること
  • きちんとした料金設定であること(安すぎず、高すぎない)
  • すぐに来てくれること(数日以内にチェックをお願いしたかったため)
 

ホームインスペクションを頼んで驚いたこと

homeinspection

お風呂に水をためたり、流し台に水を流して水漏れのチェックしたり、個人で確認しようとしても断られるところもチェックしてくれました。

私の場合、不動産屋さんはホームインスペクションを頼むことをオススメしていませんでした。理由は、下記の通りです。

  • ホームインスペクションは、重箱の隅をつつくような細かい指摘をしてくる。
  • この家は優良物件なので、ホームインスペクションを行っても何も見つからない。お金と時間の無駄。
  • 瑕疵(かし)保険*2での検査がホームインスペクションと同等の意味をもたらすため、ホームインスペクションは無駄。
  • 不動産屋さんが取引のあるホームインスペクションにもっと安く頼めるので、第三者を頼む意味がない。*3

*2:
瑕疵保険とは:
契約に従って住宅を購入したのに、約束通りの「性能」「品質」ではなかった場合、補修費用を補償する制度(補償金額に上限あり)。保険の申込後に、建築士の検査員が瑕疵そのものを予防するために保険対象部分の検査を行うため、一定の品質を確保できます。
しかし、瑕疵保険の検査は、あくまで保険をかけるためのものです。建物についてのアドバイスは行いませんし、瑕疵保険の範囲内のみの調査となります。購入する家の調査をどの程度して欲しいかによって、ホームインスペクションを検討することをおすすめします。

*3:
「不動産会社自ら行うホームインスペクション」や「不動産屋さんとつながりのあるホームインスペクション」は、建物に何か課題が見つかっても報告しないなどの不正がないか注意が必要です。リフォーム会社・不動産会社とホームインスペクターが癒着している可能性があるからです。
また、無料で行うホームインスペクションの場合、その後に耐震補強を勧められるといったケースもあります。大切なのは「取引に利害関係のないホームインスペクターを、自分で選ぶこと」です。

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