ソニー損害保険株式会社が、全国の15~69歳の男女を対象に「安心に関する調査」を実施しました。また、脳科学者の池谷裕二氏と茂木健一郎氏が、今回の調査結果を踏まえて「脳と“安心”の関係性」についてのコメントされましたので、併せてご紹介します。
日本人の約2人に1人が安心を感じている
「あなたは今、安心を感じながら生活していますか?」という質問に対して、「感じている」「どちらかといえば感じている」と回答した方は51.6%で、日本人の約2人に1人が安心を感じながら生活していることがわかりました。
男女別にみると、女性の方男性に比べ、安心を感じている回答者が多いことがわかりました。
年代別で区切ると、回答者のうち「感じている」「どちらかといえば感じている」と回答したのは10代(58.4%)が最も多く、 「感じていない」「どちらかといえば感じていない」と回答したのは40代(46.7%)が最も多い結果となりました。
また、「安心でいるためにいちばん不可欠なことは何だと思いますか?」という質問に対しては、「経済的安定(31.3%)」「健康(29.5%)」「家族(15.7%)」などが挙がりました。
健康・経済的安定・家族は多くの人が、常日頃から大切にしている存在といえます。そのため、この結果は納得感のある結果といえるのではないでしょうか。
保険の加入率は?
「不安を解消するために対策をしていますか?」という質問に対し、安心を感じていないと答えた方のうち約7割の人が「していない」と回答しました。
この結果から、安心を感じている人ほど不安への対策をしている人が多いことがわかりますね。
さらに、「あなたは保険に加入していますか?」という質問に対して、68.4%が加入していると回答し、全体の約3人に2人が保険に加入していることが明らかに。
安心を感じていると回答した中で、保険加入率は76.9%、そうでない場合の保険加入率は60.2%となっています。安心を感じている人の保険加入率は、そうでない人に比べ16%以上高いという結果になりました。
安心を得るために何らかの行動をした結果、「安心だ」と感じる方が多いようです。この機会に、安心できる生き方について見直してみたいですね!
脳科学者の池谷裕二氏と茂木健一郎氏のコメント
池谷裕二氏
「同じ目標をシェアして周りとつながっていくことが“安心”につながるのではないでしょうか。同じ目標に向かえる機会のある2020年だからこそ、子どもみたいに未来を考えないで今だけを楽しくご機嫌に生きることで、不安がなくなると思います。」
茂木健一郎氏
「人間は人生の豊かさが前頭葉の感情のコントロールに影響してくるので、人生経験を増やして不安な感情をコントロールしていくことが必要です。また、コミュニティを作り、他者と共感し合うことが“安心”につながると思います。」
【参考情報】
池谷裕二
1970年生まれ、静岡県出身。脳の健康や発達、老化を探求する基礎研究者。薬学博士。
東京大学 大学院薬学系研究科教授。脳科学の知見を紹介する著書、共著多数。
研究の傍ら、講演活動など多岐に活躍中。
茂木健一郎
1962年生まれ、東京都出身。脳科学者。
ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。理学博士。
クオリアをキーワードとして脳と心の関係を探求。
著書、共著多数。テレビや雑誌などマスメディアでも積極活動中。
【調査概要】
調査名:安心に関する調査
日時:2019年12月
対象:全国15~69歳の男女
サンプル数:360ss