すみかる住生活版

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遊び心と想いを詰め込んだトランクボックス 〜刻まれた想い描き人シリーズ第一弾〜

チビっ子たちにぴったり、子ども用クローゼット

座った女の子
結局のところ、ご夫婦は今度生まれてくる赤ちゃんのためのクローゼットにすることに決めたようです。

赤ちゃんが生まれるとオムツやおしりふき、たくさんの肌着やスタイはもちろん、お世話をするための細々としたものがたくさん必要になります。できれば1箇所にまとめて、さっと手軽に取り出せるようにしておきたいものです。

そんなとき、適度な大きさのあるトランクボックスは、子ども用のおしゃれなクローゼットになります。さらにリビングに置いてあっても、ふたを閉めてしまえばさっと隠せるので、生活感を感じさせないスッキリとした印象になります。急な来客にも対応できそうです。

奥様はさっそく旦那様に、使いやすいように、しきりや小分けの収納ボックスなどを作ってもらうことにしたようです。
お子様がもう少し大きくなったら、入っているものを写真などにしてマグネット留めしてあげると、自分でお片付けをする習慣が身に付きそうですね。

成長に合わせて、赤ちゃんのクローゼットからおもちゃ箱、幼稚園や保育園のバッグや衣類のクローゼット、小学校の教科書や習字、絵の具などの用具や洋服のクローゼットとして、使い方を変化させてみるのもオススメです。

扉には学校の時間割表やお知らせをマグネット留めするのもいいでしょう。お子様の作品や写真などを展示するとミニギャラリーに変わります。
お子様にとって自分だけの特別なクローゼットがあるというのも嬉しいことかもしれませんね。

物語の続きはあなたのアイデア次第

矢印や椅子
今よりも、もう少し時間の流れがゆるやかな時代に、いろいろなものがトランクボックスに詰められて、海や陸を旅して運ばれました。

現代ではコンテナ輸送が主流となり、物流の現場でその姿は見かけなくなりましたが、トランクボックスはショップディスプレイの什器やインテリアに取り入れられることで、再び活躍の場が出てきました。

トランクボックスはもともと輸送に耐えられるしっかりとした造りのため、アンティークショップや骨董市などで状態のいいものを見かけることも少なくありません。

その時代ならではのこだわりのデザインであったり、修理や改良の手が加えられたり、年月を経過して得られた風合いに物語を感じることができます。さらにまた、新しい持ち主により別の物語が加わっていきます。

この物語では、祖父のトランクボックスは、生まれてくる赤ちゃんのための、愛情がいっぱい詰まった手作りクローゼットへ生まれ変わりました。

トランクボックスを開けると、旦那様手作りの小さな引き出しは、赤ちゃんを迎えるための小物で少しずつ埋まっていきます。これから先も、たくさんの夢や物語が詰め込まれていくことでしょう。

刻まれた傷や修理跡から物語に想いを馳せることができるだけでなく、使い方は持ち主のアイデア次第。トランクボックスがアンティークファンを魅了している理由は、このあたりにもあるのではないでしょうか。

文:柳井 風凛

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