すみかる住生活版

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江戸時代の知恵から学ぶ、木綿のリサイクル術

現代日本でできること

かまどを持つことは、現在の住宅事情からは難しく、また灰買いの業者を探すのも難しいため、完全なリサイクルをというのは現実的ではないかもしれません。でも、ひとつの役目を終えたものを、再度別のものに生まれ変わらせて使うということなら、アイデアひとつでできそうです。

別のものに生まれ変わらせて再利用

例えばTシャツなど、少しサイズが合わなくなったり、ずっとタンスの肥やしになっていたりするものがありませんか?

それならクッションカバーにしてみたり、動物を飼っているなら、動物たちのベッドやおもちゃとしてプレゼントするのはいかがでしょう。留守番の時間に大好きなご主人の匂いのするTシャツがあると、きっと、動物たちも安心して嬉しいことでしょう。
ボロボロになったら、雑巾として大掃除の時に活躍の場を与えてもいいですね。

お裁縫が得意なら、お母さんやお父さんの服をお子さん用に作り変えるのもオススメです。お財布に優しいだけでなく、世界にひとつだけの服となります。保育園や学校で同じ服の子がいないので、間違えることもなくなります。

クラフトが得意なら、お子さんの洋服を使ってコラージュなどでアート作品を作ってもいいですね。お子さんの思い出の服が作品の一部として飾られたら、家族の思い出話が始まるかもしれません。

必要としている人を探す

自分には不要だけれど、身近な人が欲しいと思っているかもしれません。友人たちを呼んで、欲しいものがあったら譲るのも、いいかもしれませんね。自身の部屋がスッキリしますし、友人も欲しいものが手に入れば、双方にメリットがあります。

どうしてもアイデアが浮かばない場合は、古着屋さんに持っていったり、リサイクル品の古布回収を利用するのもいいでしょう。メーカーによっては、自社製品の回収をしているところもあるので、そのシステムを利用するのもアイデアのひとつです。

大切なのは、ひとつのものを、それだけの用途で終わらせず、別のものとして使おうと考えてみること。ちょっと視点を変えて、地球とお財布に優しい生活を始めてみてはいかがでしょうか。

文:柳井 風凛

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