マダム・リリーがエリカに本当に伝えたいことは?
リリー:「あなたがおちいった一番のあやまちは、周りになじもうとするあまり、本来の自分よりも無理して背伸びをしたところ。そんな背伸びをしてもいつかボロが出るし、そういう空回りした頑張りって周りにも伝わってしまうのよね。
下に見られないようにっていつも虚勢を張っている人と、あなたは友だちになりたいかしら?それは、さっき言ったような洗練されたお母さんになろうとすることも、結局は同じことなの。
格好だけじゃないわ。食事や育児方針、趣味や仕事、なにをとっても、人によって考え方も好みも全然違う。
でも、本来それが当たり前でしょ。お母さんになるまでは、そういうものだと思って生きてきたはずよ。
それが、母親という役割になったとたん、世間のお母さん像から外れちゃいけない、周りのお母さんたちと足並みをそろえなくちゃいけない、仲間外れにされないように、ママ友をつくらなくちゃって、なんだか急に軍隊に入ったみたいで窮屈よね。
でも、そんなのはただの思いこみ!いいじゃない、自分の好きな格好をすれば。好きなことをして、好きなように生きれば。周りがどう思ったって、どう言われたって関係ないわ。
ママ友なんかできなくても、別になんてことないわよ。ママどうしかどうかなんて関係なく、本来の自分のままでいれば、子どもの頃みたいにそのままで付き合える友だちが、きっとまたできるわ。
周りからどう見られるかじゃないの。あなたと、あなたの大切な家族がよければ、それでいいのよ」
エリカ:「……そうですよね。私なんだか、母親になる前の、本来の自分を忘れていた気がします」
リリー:「そうかもね。ふふ、私も経験あるわよ! あ、あなたにこれあげる。とりあえず足元を変えるだけでも、全然違う景色が見えるものよ。
“SESTO ゴムフィットサンダル”2,499円。
2016年から今年も引き続きママに大人気の、動きやすいのにオシャレなローヒールサンダルよ。これを必要としてる人が、きっとくると思って買っておいたの」
エリカ:「わあ、かわいい。え、サイズもぴったり!なんでわかったんですか!?」
リリー:「うふふ、私にはなんでもわかるのよ」
エリカ:「ありがとうございます! マダム・リリー!」
そう言って、サロンをあとにしたエリカ。マダム・リリーにもらったサンダルを履いた足は、ピンヒールでやって来たときのおぼつかない足どりとは違って、確かに地面を踏みしめています。
(参照)楽天SESTO販売ページ
http://item.rakuten.co.jp/sesto/c/0000000204/
文:つかまい子