すみかる住生活版

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家具家電付き賃貸は本当におすすめ?知っておきたいメリットとデメリット

2017/09/24

「家具家電付き賃貸」と「家具家電なし賃貸」の家賃比較

通帳とお金と電卓

家具家電付き賃貸は割高になってしまうことも

家具家電付き賃貸に住む場合と家具家電なしの賃貸に住む場合とでは、実際にはどのくらい家賃に差が出るのでしょうか?

家具家電付き賃貸にひとり暮らし

進学や就職などでひとり暮らしを始める場合、都内でも人気の恵比寿と目黒の1Kの部屋で比べてみましょう。

●恵比寿に住む

住みたい街ランキングの常に上位ランクインする恵比寿。落ち着いた雰囲気の憧れの街としての人気は衰えません。

恵比寿で家具家電付き賃貸1Kの部屋の一例に、最寄り駅から徒歩7分、築18年で家賃98,000円と管理費8,000円で合計106,000円という物件があります。

一方同じく恵比寿で家具家電なしの賃貸1Kの部屋の一例に、最寄り駅から徒歩11分、築13年で家賃97,000円に管理費3,000円で合計100,000円という物件があります。この場合、差額は6,000円です。

●目黒に住む

駅前の再開発も行われ、生活環境が充実し利便性のよい目黒。交通アクセスもよく、代官山や中目黒、白金台が徒歩・自転車圏内なのも人気の理由です。

目黒の街で家具家電付き賃貸1Kの部屋に住む部屋の一例に、最寄り駅から8分、築13年で家賃87,000円と管理費8,000円で合計95,000円という物件があります。

一方同じく目黒で家具家電なしの賃貸1Kの部屋の一例に、最寄り駅から徒歩15分、築15年で家賃84,000円と管理費7,000円で合計91,000円という物件があります。この場合は差額は4,000円となります。

家具家電付き賃貸はそうでない物件に比べて割高に

物件の条件により異なってきますが、家具家電なしの部屋の相場よりもだいたい数千〜5,000円ほど上乗せされると考えるとよいでしょう。

家具家電付き賃貸は単身者向けのワンルームや1Kの物件がメインではありますが、1LDKや2LDKの部屋も存在するので、新居を決定する前や子どもが生まれる前の一時的な住まいとしてもおすすめです。
この場合の家賃も、相場に比べてだいたい数千円程度、家賃が上乗せされると考えておくとよいでしょう。

2年間のひとり暮らし、おトクなのはどれ?

ひとり暮らしで2年間生活する場合、以下のうちどれがもっともおトクでしょうか?

  1. 自分で家具や家電を揃えて家具家電なし賃貸に住む
  2. 家具家電付き賃貸に住む
  3. 家具家電をレンタルして家具家電なし賃貸に住む

1.家具や家電を揃えて家具家電なし賃貸に2年間住む

入居前の何もない部屋

家具や家電をひと通りそろえると費用もかかります

ひとり暮らしを始めるにあたって家具家電を揃えると、10〜20万円ほどかかります。

最低限のスペックで構わない場合には、家電量販店などが新生活セットなどとして販売しているものを購入すると費用を抑えられます。
高性能で最新の電化製品やこだわりの家具などを選ぶと、あっという間に金額が跳ね上がってしまうので注意が必要です。

また引越しの際に移動させるための費用や、退去時に処分するための費用などがかかることもあります。一時的な出費に惑わされず、トータルでどの程度の出費になるかを考えることが大切です。

2.家具家電付き賃貸に2年間住む

家具家電付き賃貸と家具家電なし賃貸の家賃の差額を5,000円と考えると、2年間の生活なら5,000円×24ヶ月で120,000円の差額が発生します。

120,000円なら、家具家電に多くを望まなければ、ある程度買い揃えられるくらいの金額です。
2年間の生活なら家具家電付きの物件、家具家電なしの物件、どちらを選んでも支払い金額に大差がないです。
また、退去時に処分費用がかからないのも家具家電付き物件ならではのポイントです。

2年程度の生活なら家具家電付き賃貸の部屋がおすすめですが、3年を超える場合には家具家電なしの部屋の方がトータルではおトクになることが多いようです。

3.家具家電をレンタルし、家具家電なし賃貸に2年間住む

近年は家具家電のレンタル事業が充実しているので、利用してみるのもひとつの方法です。

しかし必要な家具家電をすべてレンタルすると高額となってしまいます。エアコン、テレビ、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、ローテーブル、ベッドと家具家電付き賃貸にひと通り揃っている最低限のスペックのものを2年間レンタルすると20万円前後はかかります。テレビのサイズアップなどグレードアップすると、金額もアップします。

全てをレンタルするのではなく、家具家電付き賃貸に足りないアイテムなどを追加する場合にレンタル業者を利用するなど、上手に使うとおトクになるでしょう。

家具家電付き賃貸の家賃が割安になる裏ワザ

ひとり暮らしのおしゃれなリビング

以前住んでいた人がそのまま家具や家電を残していくことも

家具家電付き賃貸の家具や家電は、多くの場合不動産業者や仲介業者が発注して設置しているものです。

しかし以前住んでいた人が入居の際に購入して残していった家具や家電を、そのまま引き継いで使う家具家電付き賃貸も存在します。その場合は、一般的な家具家電付き賃貸よりも割安になることもあるようです。物件探しの際には不動産に相談してみるとよいかもしれませんね。

家具家電付き賃貸はこんな方におすすめ

家具家電付き賃貸は気軽に、初期費用をおさえて新生活を始められます。しかし3年を超えて住む場合やインテリアにこだわりたい場合などは、あまりおすすめできません。

家具家電付き賃貸にはメリットがある一方、デメリットも多く存在します。
進学や就職、単身赴任など期間限定の住まいとして利用する人には、家具家電付き賃貸はメリットが多いでしょう。これからの新生活がどのようなものになるのか、どんな生活を送りたいのか、しっかりと考えた上で入居の検討をおすすめします。

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