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IKEA(イケア)ってすごい! 〜ひだまり家族、初めてのIKEA探索物語〜

ショールーム探索 家具を見る順番があるの?

北欧風の家具、イスとサイドテーブル

「順番どおりに見ていかないと、迷子になってしまいそう」
ショールームにたどり着き、エントランスで手にしたお買い物ガイドを広げて、位置関係を確かめながら足を踏み入れます。

平日の大型家具店といえば、閑散としたイメージを持っていたひだまりさん。
思ったよりも多くの人でにぎわうフロアを見て、「IKEAは、なぜこんなに人気があるんだろう?」と疑問がわきます。

周りを見ると、エントランスにあった黄色いバッグを、ショッピングカートにひっかけて歩いている人がたくさんいます。

カートの使い方をチェックして歩きだすと早々に、通路の真ん中に山積みされているキッチン用品を発見!
「おもしろそう!」と、物珍しさに立ち止まって、つい商品に手を伸ばすも、探索目的を思い出しあわてて軌道修正するひだまりさん。危うく「IKEAの戦略」にのせられてしまうところでした。

気をとり直して、順路を進みながら、気になる家具をチェックします。通路の両脇には、メインテーマに沿ったモデルルームがならび、インテリアを使ったイメージがしやすくなっていました。

「これなら、ほしい家具だけではなく、その関連の小物までイメージできるよね」
ソファーやテレビ台、そのほかの家具のサイズは大きめで、小ぶりのものは多くありません。

「色は、白系が多いね。黒やグレーのシックでシンプルなものも多いかな」
オーク材の家具をイメージしていたひだまりさんは、ちょっと意外な感じがしました。

カーテンやクッション、ソファーなどのファブリックは、イメージができるようにサンプル生地とメジャーが置いてあります。
セルフサービスだけれど、自由度が高く、こちらの思う存分いろいろなお試しができます。
「こういうこところが、IKEAなのね!」
思わずニンマリしてしまうひだまりさん。

他にも、高さのあるシステムキッチンや、綺麗な花柄の布団カバー、子どものおもちゃや傘などの日用品、スウェーデンの食品も取り扱っていて、家具専門店かと思いきや、なんでもそろうスウェーデンストアといったところでしょうか。ますます興味がわいてきます。

キッチン用品にさしかかったとき、ひだまりさんはとうとう誘惑に負け、そこに置かれていた黄色いバッグを片手に、お買い物をはじめたのです。普段、探してもなかなか見つからないけれど、あると便利なものをここで見つけたようでうれしくなりました。

「こういう衝動買いもたまには楽しいものね。ただ、広いフロアーを見て回るには、“今日はこれ“と決めて歩いたほうが、効率的かもしれないな」ひだまりさんは、ちょっぴり反省しました。

トイレはどこ? 迷路のようなショールーム

探索途中、ひだまりさんはあることが不安になっていました。IKEAが開店した当初、トイレの数が少なくて大変だったという話を聞いていたからです。

「トイレはどこにあるのだろう?」
ガイドを見ると、全体で4カ所記されています。さっそく探すも、迷路のような順路を横切って近道をしようとすると、頭の中は大混乱。

やっとたどりついた女性用のトイレは、売り場に面した2個室のみでした。これでは、子どもがいたらタイヘン!
「なるほど、ショールームに入る前に、エントランスのトイレに寄ることが必要だったのね」

それにしても、それほどていねいに見ていたわけでもないのに、23番のホームデコレーションについたときには、すでに1時間半を経過。
つい集中してしまったようです。

「そろそろ帰らなくちゃ。お会計が26番だから、もう少しかな」
商品や、フロアーの広さに圧倒され、少々お疲れ気味のひだまりさんは、急ぎ足でお会計へと進みます。

しかし、そう簡単にはレジにたどり着かないのがIKEAです。
途中のセルフサービスエリア(商品倉庫)は、2階まで吹き抜けになっていて、天井近くの商品をどうやっておろしてくるのか、またまた疑問がわいてきました。

IKEAは、買う商品が決まったら、ショッピングリストにメモをして、この倉庫でピックアップすることになっていますが、探すのも運ぶのもひと仕事です。

そして、順路の最初から最後まで小物があちこちに散りばめられており、途中で買い忘れたとしても、最後に買うことができるシステムになっているのだと気づいたひだまりさん。隅から隅まで、あますことなく楽しみが詰まったフロアーをあとにして、お会計へと進むのでした。

家具だけじゃない! さらに楽しいIKEAレストラン&カフェ&ビストロ

イケアビストロ看板

「そういえば、レジ袋がなさそうだけれど」
順番待ちをしながら、レジの周りに青いIKEAバッグがたくさん置かれているのに気づきます。
「そうか、すべてがセルフサービス、無駄のないIKEAだもの。エコを考えれば買い物バッグも有料ね」

Mサイズ1枚99円を手にとって、順番を待ちます。普通に考えれば、1枚99円は買い物バッグとしては高いですが、青いビニールシートのようなしっかりしたつくりのIKEAバッグなら、そのお値段でも納得です。

会計をすませると、目の前にちいさなビストロがありました。そこから視覚に訴えてくる「ソフトクリーム50円」の写真。たくさん歩いて疲れたひだまりさんは、このビストロで一息つくことにしました。

コーヒーを飲みながら、頭の整理を始めます。あまりにも多くのものを見たので、何がどこにあったのか、どんな感じだったのか、簡単にまとめることができません。

「そういえば、ショールームの2階最後のエリアは、イケアレストラン&カフェで、スウェーデン料理のフードコートのようになっていたよね?」

サーモンマリネや、スウェーデン独特のミートボール。
クロワッサンやフライドポテト。
ドリンクバーにチーズケーキ。
どれも美味しそうで、オーガニックメニューも豊富。

「美味しそうだったなぁ〜」
急いでいたひだまりさんは、IKEAでのお食事は次回の楽しみにとっておこうと思ったのでした。

帰りがけ駐車場に行くと、入ったときとは違ってガラガラです。時計を見ると、3時近くでした。
「そうか、IKEAは家具を見るだけじゃないんだ! レストランにも人気の秘密があったのね」

納得しながら駐車場を出ようとしたひだまりさんは、最後の最後に、IKEAの広さを思い知ります。
「出口がわからない〜」
前を走る車について行ったら、どこに出たかわからない!グルグル回ってなんとか帰ってきたひだまりさん。

「やっぱり、IKEAってすごい!」
つくづくそう思ったのでした。

文:神木ひろ見

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