すみかる住生活版

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家選びの必須アイテム!ハザードマップ5つの賢い活用術

ハザードマップの活用1:保険の見直しや家の購入の判断材料に

まず、洪水や土砂災害、地盤の液状化など、現在住んでいる家の被害予測の目安を知ることができます。
住まいの改築や耐震工事を考えている人には、どこまでの工事を行うのが適切かを判断する目安となるでしょう。
さらに、加入している火災・家財保険や地震保険の内容の適正化にも役立つに違いありません。
また、ハザードマップで確認できることは、今の住まいのリスクだけにとどまりません。
これから住宅を購入する人などは、建物がどんな地盤に建っているのか、客観的な情報を得ることができるのです。

ハザードマップの活用2:その引っ越しにリスクはないか?

一見したところでは立地条件が素晴らしいと思っていたマンションへの引っ越しも、ひとたびゲリラ豪雨が起こると周辺道路が水没する可能性が高いことなどの情報も、地図の重ね合わせ機能で知ることができます。
大雨が少し続いただけで、帰り道に支障が出ることがしばしば起これば、そこは快適な立地条件であるとは言えません。
子どもや高齢者にとっては、身体の危険にまでおよぶことさえ考えられます。
戸建て住宅だけではなく、マンションなどの集合住宅を新居として考えている場合でも、大いに役立つ情報を得ることができるのです。

ハザードマップの活用3:情報入手がライフプランにも影響する!

そして、ハザードマップからの情報は、情報リテラシーの高い人であればあるほど、きちんとチェックしているということを忘れないでおきましょう。
あなたが周辺や地盤の災害リスクをほとんど調べないで新居を購入した場合、住まいの買い替えなどの際、不利になることも想定できます。
つまり、将来の資産価値に影響がでるケースもあるので、忘れてはいけません。
さまざまな情報を賢く入手している人は、災害リスクの高い住まいを、あなたが適正と思っている価格では決して購入してはくれません。

ハザードマップの活用4:その家で家族の安全を守れるか?

どんなに丈夫な構造の戸建て住宅に住んでいても、耐震対策が万全のマンションに住んでいたとしても、地盤が強固でなければ安全性は格段に低くなります。
建物そのものは大丈夫でも、地震による大きな揺れで、室内がめちゃくちゃになり、家財の損害が予想外に膨らむ可能性があるでしょう。
それどころか、家具などの倒壊により、生命の危険にさらされる可能性させ出てくるのです。

ハザードマップの活用5:同じ地域でも地震の震度は違う!

その地盤の善し悪しを予想する材料として、多くの自治体が作成している「揺れやすさマップ」などのハザードマップがありあります。
地震が同じマグニチュードであった場合、地域や地区によって揺れ方(震度)が大きく違う場合があるのです。
そのマップを見ると、場合によっては「こんなに近い場所なのに、なぜ揺れ方がこんなに違うの!?」と、愕然とする場合もあるでしょう。
細かく色分けして示されている「揺れやすさマップ」は、都市部を中心に数多くの自治体が作成していますから、住まい選びの際などには、必ずチェックしておくとよいでしょう。

まとめ

以上のように、自然災害が地域にどの程度の被害や影響をおよぼすのか、そのひとつの目安であるのが「ハザードマップ」です。
東日本大震災や熊本地震などの経験を生かして、国民の間には着実に防災意識が高まっています。
そのような状況下で、ハザードマップの重要性は認識している人も増えていますが、まだまだ国民全体にその意識が浸透しているとは言えません。
家族の安全や資産を守るためにも、そのワンステップとしてハザードマップの活用を考えてみてはいかがでしょうか。
地域の自治体のサイトや国交省のポータルも、いざというときに必要な情報を素早く入手するためには、日頃から使い慣れていることが大切です。
万が一の災害に備えておくために、また、家を建ててから後悔しないためにも、しっかりと住まう地域の安全性やリスクについて知っておきましょう。

災害リスクをカバーする地震保険について専門家に聞いてみた記事も参考にしてみてください。

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