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”外構”から魅せる”エクステリア”に! エクステリアで自分スタイルを楽しもう

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「エクステリア」は、住宅や施設の室内空間を指す「インテリア」に対し、外壁や庭、外構などを含めた建物の内部を除く敷地内空間の総称です。

昔は防犯や目隠しのため境界を囲う機能性とコストを重視した単純な工事がほとんどで、外構という言葉がよく使われていました。
最近は、建物の外側を「空間」や「環境」といった視点からとらえるエクステリアが好んで使われています。

家の外側にある自分の敷地を活かし、外観や街の景観まで含めてのトータルコーディネートで、少しだけ友人にも自慢できるおしゃれな空間をつくりたいという人が増えているのではないでしょうか。

  • 子どもやペットの遊び場として使いたい
  • 流行のガーデニングを楽しみたい
  • 木陰のハンモックでお昼寝をしたい
  • バーベキューなど屋外でのホームパーティーができるように
  • 週末、車やバイクの手入れができる空間に
  • 草取りや植木の手入れを楽にしたい

など、住む人のライフスタイルや興味によって、エクステリアの可能性はさまざまです。エクステリアに決まったパターンは無く、それぞれの家の敷地や家族構成、建物の間取り、道路との高低差や日当たり水はけ等も考慮して計画しなくてはいけません。

そこで、私のエクステリアづくりの経験から、おしゃれなエクステリアを実現する方法を考えてみたいと思います。

おしゃれなエクステリアを作りたい! ~業者選びのヒント~

イラスト 空兎羽留

イラスト 空兎羽留

私は、3人の子どもがいる子育て終盤の主婦です。6年前、子どもがまだ小学生の頃に実家の北側の土地に家を建て、エクステリア工事をしました。

当時私は、タウン誌「ガーデニングが楽しめてペットと遊べる庭」の施行例写真のようなエクステリアを作りたいと考えていました。

ところが、ハウスメーカーから紹介された外構屋さんと打ち合わせをしたところ、塀のブロックひとつをとっても色が選べるくらいで種類はなく、細かいデザインの注文などは通常受け付けていないと言われてしまいました。そこで、私はエクステリア業者に直接工事を依頼することに決めたのです。

ハウスメーカーにとって外構工事は専門外で、外注してマージンを稼いでいると多くのエクステリア業者のホームページに書かれています。ハウスメーカーの営業は「安い業者に頼むと手抜き工事されますよ」などと言って、外構工事もまとめてハウスメーカーに依頼するように誘います。

どっちもどっちという印象ですが、エクステリア業者に直接依頼した私の場合、ハウスメーカーはエクステリア業者に対し、なるべく関わりたくないという態度をとり、あまり親切ではありませんでした。

ですから、直接依頼する場合は、ハウスメーカーとエクステリア業者だけに打ち合わせを任せるのではなく、自分たちも時間をつくって参加することが大切です。

私は自分で外構屋さんを選ぶなら、タウン誌の施行例写真が素敵だったエクステリア業者しかないと考えました。しかし、訪ねてみると、そこは床がきしむ一軒家にある小さな事務所で、「土地を囲っていた塀の土台を再利用して門柱の土台にします」と言われるなど、不安要素がたくさんある業者さんでした。

私はどうしてもおしゃれなエクステリアを作りたかったので、安くていい業者は素人には探せないとあきらめ、おしゃれな施行例がホームページにたくさん載っていた、大きなエクステリア会社に工事をしてもらうことにしたのです。

その結果、土台のしっかりしたおしゃれなエクステリアができましたが、「安心して犬を放して遊ばせられる」という点に関しては満足のいかないものになりました。
図面ではわからなかったのですが、花壇のブロックが低くて犬がそのまま花壇に入り込めてしまったり、ドッグスペースの境界のフェンスは、小型犬が下を通り抜けてしまいそうなものでした。

他にも、リビングとつながったウッドデッキを希望しましたが、段差ができないようにするのは無理といわれ、窓と段差のあるタイルのテラスを勧められました。

結局こちらの希望より、デザイン担当者の「おしゃれなエクステリア」の基準が押し通された感じでした。いくら「おしゃれ」でも、住む人が希望する実用性が備わっていなければ、喜びが半減してしまいます。

みなさまがエクステリア業者と打ち合わせする前にやるべき一番大切なことは、ここだけは譲れないという希望を書きだして、家族で気持ちを合わせておくことです。打ち合わせの場で、一緒にいる身内が業者側になびいて敵に回ることがないようにしましょう。

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