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どこまで必要? 女性目線で賢く揃えるDIYアイテム

オリジナルの棚板を作ってみよう!

DIYに慣れてきたら、オリジナルの家具にも少しずつチャレンジしたいですよね。そこで、まず最初につくる場合におすすめしたいのが棚板です。板一枚でと取り付ける留め具でできるから、初心者でも簡単です。

棚板をつくるには、測る、切る、磨く、組み立てる、塗る、取り付けると、大きく分けて6つの工程があります。それぞれの工程で揃えておくと便利なアイテムをご紹介していきましょう。全部揃えなくても、ホームセンターで塗装済みの材料もありますし、カットしてくれるサービスもありますので、気軽にやってみましょう。

1,測る

設置する場所に取り付ける棚のサイズを確認し、材料に切り出す際のポイントを下書きします。
便利なアイテム:巻尺(ストッパーありのもの)、さしがね、ペン

*さしがねは簡単に直角に測ることができます。三角定規での代用も可能です。

2,切る

下書きした線に沿って、材料を切り出します。
便利なアイテム:万能ノコギリ、ノコギリガイド(真っ直ぐ切る自信のない人のみ)。

3,磨く

材料の切り口や面を整えます。
便利なアイテム:ヤスリ(紙やすりよりも、持ち手の付いているタイプが便利です)。

4,組み立てる

各寸法に切り出した材料などをボンドで仮止めし、きりで下穴をあけてから、ネジで締めて組み立てます。
便利なアイテム:ドライバー(電動ドライバー)、クランプ、ボンド、木ネジ、きり(ネジの下穴に使用)。

5,塗る

表面を磨いて整えたあとにペイントや装飾をします。ここではペンキよりお手軽な、アクリル絵の具(不透明水性顔料)を紹介します。
色数も豊富で、色を混ぜ合わせたり、乾いた上に重ねて塗ることもできます。乾くと耐水性になります。
便利なアイテム:アクリル絵の具、平筆、丸筆、使い捨てパレット、筆洗い用の容器、グルーガン。

*使い捨てパレットは下敷きとなるボール紙などにラップを敷いて代用も可。
*色を塗らなくても、おしゃれなマスキングテープを貼ってみるだけでも雰囲気変わります。
*グルーガンを使えば手軽にビーズなどでデコレーションができます。100円ショップでも手に入ります。

6,取り付ける

出来上がった棚を壁に取り付けます。
便利なアイテム:ドライバー(電動ドライバー)、ネジ、棚受け金具、水平器、メジャー、さしがね。

*石膏ボードなど取り付ける壁の材質や状態によっては、アンカーを打つか、アンカーなしでも取り付けられるようなネジを選ぶ必要があります。
*棚受け金具は使用するものによっては、ネジを使わず、タッカー(強力なホチキス)で直接壁に打ち付けるということもできます。
*水平器は、取り付ける棚板の上に乗せて、水平を確認するために使います。

さらに本格的に作りたい人へ

DIY

写真:柳井風凛

オリジナルの家具作りをしたいとまで思うようになったら、電動工具がDIYの強力な助っ人になります。ホームセンターでも小型のタイプが増えてきているので、女性でも持っていると便利です。本格的なDIYに役立つアイテムをご紹介します。

電動サンダー

電動でヤスリがけをして表面をツルツルにすることができます。アイロンのように先が三角になっていると、細かいところまでヤスリがけできます。粉じんを吸い上げるタイプは、飛び散りを防ぎます。吸い上げた粉じんは「との粉」としてペイントの下地に利用できて、一石二鳥でオススメです。

電動丸ノコ

円形状の刃を回転させて材料を切断します。長い直線を切るのに便利。切断線ガイドがあれば、大きなものでもブレなく綺麗にカットできます。

電動ジグソー

糸のこぎりを電動にしたもので、細い刃で切りながら方向を変えることができます。曲線を切るのに適しています。切断線ガイドで下書きの曲線を正確に切ることができます。

電気ペン

電気で高熱になったペン先部分を当てることで、表面に焼き跡をつけることができます。下書きした絵や文字などフリーハンドでなぞれば、塗装とは違った趣を楽しめます。

レーザー距離計

対象物にレーザーを反射させるので、一人でもワンタッチで正確な距離を測ることができます。片手で持てる小型で軽量なものでも室内の計測に対応できます。

ゴーグル

電動ノコギリやサンダーを使用するときに、破片や粉じんなどから眼を守ります。花粉対策メガネでも代用可能です。

ワークベンチ

クランプで材料を固定してノコギリで材料をカットしたり、作業の合間に座って休んだり、DIYの作業を快適にするための作業台。自分の使いやすい高さのベンチを作ってみるのもいいかもしれませんね。

作る過程も楽しもう!

はじめにも伝えましたが、その道のプロではないのですから、いきなり本格的な工具を揃える必要はありません。たとえ仕上がりが完璧でなくても、それは手作りの味でオリジナルの一品の証(あかし)です。
気になるところが見つかったら、手直しを加え、完全な形に一歩近付けるぐらいの心持ちでいいのではないでしょうか。

DIYは自分に合う工具を探し、作る過程を楽しむことも醍醐味のひとつといえます。ひとつで何役も使える道具を選ぶのもよいでしょう。
また、材料のカットサービスや工具類のレンタルサービスを利用すれば、買い揃える工具や収納スペース、作業負担を減らすことができます。

あるいは、器具の揃ったレンタルスペースやワークショップなどもうまく活用すれば、会社帰りにでも、手ぶらで気軽にDIYを楽しめるということもできそうです。

「これだけは揃えて作業しなければいけない」という決まりはないので、自分にあうスタイルでDIYを楽しんでみてくださいね。

文・柳井風凛

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