すみかる住生活版

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3人産んでわかった、あれは産後クライシスだったのか! ~妻の言い分、夫の言い分~

夫婦喧嘩のイメージ
産後クライシス、という言葉が2012年にNHKのテレビ番組で取り上げられて以来、反響を呼び、話題になることが多くなりました。

私が長男を産んだ2002年には影も形もなかった言葉です。でも、「出産後に、急激に夫婦仲が悪化する現象」というのは昔から知られていたのです。

女性のホルモンバランスが崩れて「産後うつ」や「育児ノイローゼ」になっているためと、一方的に女性の問題とされてきたのかもしれません。

1人目の出産が山場だという産後クライシスですが、2人目、3人目の出産のたびに、夫婦2人の気持ちはどう変わっていくのでしょうか? そして、どう対処していけばいいのでしょうか?

10年の間に3人の子どもを出産した私が、妻の目線がメインにはなりますが、夫の目線も想像しながら振り返ってみたいと思います。

こんなはずじゃなかった! ため息ばかりの1人目育児


がんじがらめの赤い糸

●1人目育児(妻の目線)
・お休みの日くらい、私だってお出かけしたいし、1人の時間も欲しい。それなのに、ぐーぐー横でよく寝られるね。あ~あ、1日がもう終わっちゃう。
・仕事が忙しくて睡眠不足だって言うけど、こっちだって3時間おきの授乳で睡眠不足だわ。仕事と一緒にしないでくれるかな。育児に休日はないんですけど。

●1人目育児(夫の目線)
・子どもが産まれたことは素直に嬉しいけれど、父親になった実感は全くない。抱っこしてもふにゃふにゃで壊れそうだし、何をすればいいかわからない。休みの日くらいゆっくり妻と子の顔を見ていたいけれど、疲れているからすぐに眠くなっちゃうんだな。
・妻の立場と変われるものなら、変わりたい。自分は家で家事をしている方が向いているような気がする。妻を独り占めする子どもが時々羨ましくなる。

出産後は突然外の世界から切り離されて、未知の生物と顔をつきあわせる毎日がやってきます。違う世界に1人で放り出されたような不安。

私は週末になると、旦那に泣きながら愚痴を言っていたように思います。それでも帰ってくる返事ははっきりしないものばかりで、不信感が募るばかりでした。仕事が忙しいのはわかるけど、自分のこともわかって欲しい。

そんな1人目の産後クライシスは、コミュニケーションを深めるチャンスです。パパには、ただただ話を聞くことに徹してもらうこと。そして、育児と真剣に向き合ってもらうこと(手伝っているという気持ちはNGです)。

具体的にお願いしてみましょう。言わなくても察して欲しいというのは女性だからわかることで男性には無理なのです。そして、とにかくママは自分を甘やかしてみること。自分の楽しいことを優先させる日を週に一度でも作ってみましょう。

頑張り屋さんなママほど、陥りやすい産後クライシス。うまく甘えても、迷惑をかけても大丈夫だと言い聞かせてチカラを抜いてみてください。

ますます大変! でももう頼らない、頑張り過ぎた2人目育児

男女の性差

●2人目育児(妻の目線)
・上の子とは3歳違い、まだまだ手がかかる年頃だから、2人に追われて日々が飛ぶように過ぎていく。それなのに旦那の生活態度は子ども並み。自分の服くらい自分で片付けてください。
・かまって欲しいオーラは出さないで。これ以上自分の時間を取られたくないのです。

●2人目育児(夫の目線)
・2人目が産まれてから、とにかく忙しそうな妻。体調もあまり思わしくないみたいだ。だけどこちらも仕事が忙しくなってきて徹夜も頻繁になり、それ以上は考えられない状態に。とにかく愚痴は言わないで、黙っていよう。
・あぁ、でも少しでもいいからスキンシップが欲しい。毎日仕事をがんばって切り上げて帰ってきても、子どもの寝顔と妻の不機嫌そうな顔を見るだけ。1日の愚痴に、「うんうん」って返事だけはなんとかしてるけど、ますます不機嫌になって、先に寝ちゃうよね。

明らかにコミュニケーション不足が加速していますね。すれ違いは広がるばかりです。私ばかり、どうしてこんなに大変な思いをしないといけないんだろう、と思っていましたね。

今思えば、助けを求めなかった私が悪いのです。ひと言でも「今とっても辛い。助けて欲しい」と素直に言えていれば、関係はもう少しよくなっていたでしょう。

2人目の産後クライシスでも、1人目と同じことが言えますが、はっきりと言葉で気持ちを伝えることを怠らないようにすることが大事ですね。

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