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【マンガ】妊娠中に不倫されないためには? それでも不倫されてしまったら? ゲス不倫について考える②【松本えつをの子育てあるあるvol.19】

この連載は、かつて、クリエイターならではの切なさや怒りの感情をマンガで表現し、多くの共感を呼んだ “ クリエイターあるある in 日影工房 ” のスピンオフ企画。日影工房の主要メンバーであり、「仕事の機会を奪われがちな女性をサポートしたい!」という想いから生まれたウーマンクリエイターズカレッジの創設者でもある松本えつを(役名:きのこ)さんが自身の出産体験を元に、ニッポン人女性の視点から妊娠・出産・育児にまつわる「あるある」をお届けします。(いえーる すみかる編集部)

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妊娠中に夫が同窓会に呼ばれたという事態を受け、「安静中のあなたのために、わたしが代わりに偵察に行くわ!」と名乗り出た親友、ぬっきー。
メガネ・帽子・ヅラの3点セットで変装し、同窓会会場に忍び込むのだが、果たして結果はいかに……。
⇒前編はこちら

今回は、妊婦「ユッキー」が、目には見えぬ敵「ゲス不倫」と闘うお話の後編をお届けするよ。

前回の記事では「妊娠中の不倫が、なぜゲスなのか?」について、お伝えしたよ。

今回は、その予防策や事後対処法について考えていこう。

妻が妊娠中の不倫「ゲス不倫」を予防するには?

不倫の予防なんて、ただでさえ難しそうなのに、ゲス不倫の予防ともなると、さらに難易度アップしちゃうんじゃない? と思うかもしれない。

たしかに、こればっかりは「する人はする」ともいえるので、100%防ぐのは難しい。
しかし、フツーの不倫に比べ、ゲス不倫は予防策の種類が少し多いのも事実。
なぜなら、「妊娠・出産・育児」は「結婚」以上に、夫婦そろって責任を負うべきものだからである。

予防策といっても、相手を四六時中監視したり、あらゆるルール(禁止事項)でがんじがらめにしたりするような「強制力にモノをいわせる方法」ではない。
それでは夫(パートナー)の息も詰まってしまう。

そうではなくて、日常の中で、少しずつ、妻やお腹の赤ちゃんの状態を理解してもらうことで、父親としての責任感を芽生えさせるべきなのである。

まず、妻は、「妊娠しているのはわたし自身だから、何があってもわたしがしっかりしなきゃ!」という発想を捨てよう。
心意気としては大事だが、その発想を故意に捨てたところで、本当に手元からなくなってしまうことはない。
その発想は、本能として元来女性が持っているもの、いわゆる「母性」だからだ。

そのうえで、「自分こそがしっかりしなきゃ」という発想がかならずしも夫の頭の中にデフォルトで存在しているわけではない! ということを理解しよう。
これは、ある意味、仕方ない。一種の「性差」と割り切るべし!

その「デフォルトで存在していない発想」を少しずつ芽生えさせることができるいちばんの存在は、妻である。

日常のコミュニケーションの中で、「人間の中にもうひとりの人間が生まれ育つということが、いかにミラクルか」ということや、「そのために今、わたしは命がけで闘っている」ということや、「本当に頼れるのはあなただけ。しあわせな未来のために、今こそ一緒に闘ってほしい」ということを、どれだけ自然な流れで伝え、理解してもらえるかが、カギなのだ。

妊娠がわかってから出産までのあいだ、何度も妊婦健診があり、伝えるべき情報もある。
そして、数々の身体の変化、感情の変化もある。
毎日、嬉しいことも、苦しいことも、楽しみなことも、不安なことも、たくさん生まれるはずなのだ。

妻は、それらを自分の頭の中の引き出しにしまいこんではいけない。
ささいなことであっても、できるだけリアルタイムで夫に報告しよう。

赤ちゃんは、物理的には妻の身体の中にいる。夫の身体の中にはいない。
しかし、赤ちゃんにとってのお母さんのお腹は「仮住まい」。
もしかすると、「叶うなら、お母さんのお腹だけでなく、お父さんのお腹にも住んでみたいなぁ」なんて思っているかもしれない。
だって、自分を構成する最初の材料の半分は、お父さんなのだから。

そのことを、夫にも伝えてみよう。
今、自分が赤ちゃんの住処を担っているけれど、たまたま身体のつくり的にそうなっているだけだよ、と。
だから、あなたもわたしになったつもりで、いろいろなことを一緒に感じてほしい、と。

一緒に居られる時間や、ゆっくり話せる時間が少なくても、術はある。
今の時代、便利な通信手段がいくつもあるし、妊娠中に夫婦がコミュニケーションを取ることを目的としたスマホアプリも数多く出ているので、活用してみるといいかもしれない。

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