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【マンガ】妻が妊娠中の不倫は、なぜゲスなのか? ゲス不倫について考える①【松本えつをの子育てあるあるvol.18】

妊娠中の不倫がゲスな理由

妻が妊娠中の不倫は、なぜゲスなのか……。

前項に書いたように「妻がすでに何かと闘っているのに、その大変さをスルーして夫が不倫に走るなんて人道的にあり得ない!」からだとは思うのだが、それについてもう少し詳しく書いてみる。

たとえば、妊娠中の女性が、マンガに描かれているユッキーのように、夫のことを疑うような場合。
あるいは、同じく妊娠中の女性が、すでに夫に浮気や不倫をされたと知った場合。
その女性の脳には、ものすごくストレスがかかっているはずである。

大切な人を疑うことも、大切な人に裏切られることも、かなり大きなストレスとなるのだ。

妊娠中に強いストレスを感じると、どんなことが起こるか。

じつは、過度なストレスを受けると「母体のみならず、胎児にも悪影響をもたらすリスクが生じる」ということが海外の研究結果等で報告されている。

具体的な症状としては……

・低体重児
・免疫不全
・情緒障害
・総合失調症

などなど、ほかにもいろいろ。

それらの多くは出生のタイミング以降にわかることが多く、妊娠中に強いストレスを受けている段階で因果関係を認められづらいためか、案外知られていない。

しかし、妊娠中に過度なストレスを感じたことがある女性の多くは、言葉には出さずとも、その因果関係を自覚したことがあると思われる。

……大切な人を疑うことのストレス。
……大切な人に裏切られることのストレス。
……そして、その過度なストレスが与える胎児への悪影響。

それらがまさに、妊娠中の不倫が「ゲス呼ばわり」される真のゆえんなのではないだろうか。

***

「妊婦にとってゲス不倫がいかによくないか」がわかったところで、「じゃあ、どうすればいいのか」についても考えていきたいところだが……、それについては次回、ユッキーの夫が参加する同窓会の潜入結果とともに!

文:松本えつを

▼松本えつをの子育てあるある▼

◆ 文・ストーリー構成:松本えつを(役名:きのこ)

絵本作家・エッセイスト・コピーライター。2007年、8年間役員をつとめた出版社から独立。2008年、出産後の出血多量で死にかけるも一命をとりとめたことをきっかけに、女性が働きづらい社会を少しでも変えたいと一念発起。以降、ニッポンの女性アーティスト・クリエイターの自立支援を目的とした教育&プラットフォーム事業を立ち上げ、多くの女性たちの声を聞く。2014年、クリエイターを対象としたマンガコンテンツ “ クリエイターあるある in 日影工房 ” を企画・制作。これまでの著書の大部分は大人の女性を対象としたものとなる。代表作に『バンザイ』(サンクチュアリ出版)、『ユメカナバイブル』(ミライカナイ)等。

クリエイターあるある in 日影工房
ウーマンクリエイターズカレッジ「絵本の学校」

◆ 絵:ささはらけいこ(役名:もじゃ)

1984年北海道生まれ。金沢美術工芸大学油画専攻卒。東京クリエイターアカデミー(現ウーマンクリエイターズカレッジ)を経て、2010年よりイラストレーター・絵本作家として活動を始める。2014年から “ クリエイターあるある in 日影工房 ” の作画を担当し、「もじゃ」役として出演。2015年におまんじゅうのような子どもを出産し、テンヤワンヤで子育て真っ最中。
ささはらけいこポートフォリオサイト「星ふるモジャモジャの丘」

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