「安定期」っていつからいつまで？　妊娠安定期の定義と理由

「芸能人や著名人の妊娠発表と一般人の妊娠報告では何がどう違うか」は、「そもそも安定期って何？」ということを改めて考えるとわかりやすい。

妊娠安定期とは、妊娠５～７ヶ月頃とされている。

妊娠５ヶ月に入るまでは、胎児はまだまだ未発達な部分が多い状態。流産や切迫流産の確率が高いのだ。
流産全体のおよそ８割が妊娠12週目までに起きてしまう（！）という現実からも、「妊娠超初期・妊娠初期がいかに不安定か」が読み取れるだろう。

いっぽうで、安定期を過ぎた妊娠８ヶ月以降は、流産に代わって早産のリスクが高まってくる時期。
妊娠37週ともなれば「正産期」に入るが、それを待たずして陣痛や破水が来てしまうと「さぁ大変だ！」とばかりに、医師も看護師も家族も揃って、なんとかして「まだ生まれないようにあらゆる手を尽くそう！」とするはずである。

また、妊娠後期はお腹も大きくせり出して普段と違うところに負荷がかかるため、腰痛や関節痛に見舞われたり、子宮に内臓が圧迫されて後期つわりと呼ばれる吐き気や息苦しさに悩まされたり……と、日常生活を普段通り送ることが困難になりかねない。
さらに、出産に備え、血液の全体量が増えて浮腫みやすくなる。血圧や尿タンパクの数値とあわせて悪化すると妊娠高血圧症候群と診断され、入院となるケースも。

それらの背景から、「母子ともに状態が安定している可能性が高い妊娠５〜７ヶ月頃の期間」を妊娠安定期と呼び、「産後の準備、旅行などもこの時期にしておきましょうね」と言われたりするわけだ。

※ ただし、上記はあくまで一般的な定義であり、安定期にも個人差がある。中には妊娠中ずっと安定している人も、ずっと不安定な人もいる。

芸能人の「妊娠発表」と一般人の「妊娠報告」の違い

「妊娠安定期の定義と理由」を考えると、おめでた会見を行うような芸能人の「妊娠発表」と、一般人にとっての「妊娠報告」は、その意義・目的が大きく異なることがわかる。まぁ、シンプルに言えば「発表」と「報告」の違いとイコールなのだけれども。

芸能人の「妊娠発表」はあくまで芸能人から世間一般に対してのオフィシャルな報告なので、たとえば「これから見た目も変わっていくよ」「少しずつ出演をセーブしていくよ」など、「お知らせ」の意味合いがメイン。

一般人の「妊娠報告」は、対象があくまで「接点がある人」なので、今後、何かしらのお気遣い・ご心配などをいただくであろうことから、事前の「事情説明」や「お願い」の意味合いを含むこととなるわけだ。
これをしておかないと、万が一の場合のご迷惑を最小限にとどめることができない。
特に重い責任を担って仕事をしている場合はマストである。
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妊娠報告のタイミングは？”]