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【専門家に聞く】半数以上の夫婦が寝室のエアコン問題で喧嘩!解決方法とは

すっきりしたインテリアの寝室

夏はエアコンが欠かせないけれど…


7月も後半に入り、夏真っ盛り。
連日の暑さにぐったりしている人もいるのではないでしょうか。
昼も夜もエアコンが大活躍していることでしょう。

そこで、毎年のように話題になるのが、快適に感じる温度の違いによる夫婦間の揉め事。
特に寝室でのエアコンの設定温度で揉めることが多いようです。
エアコンを妻の快適温度に合わせると夫は暑く、夫の設定する温度では妻が寒い。
本当、困ってしまいますよね…。

どうすれば、お互いに快適な睡眠をとることができるのでしょうか。
空調専業メーカー『ダイキン』が行ったアンケートと、専門家の意見をもとに考えてみましょう。

大人気エアコン調査シリーズ:
つけっぱなしがいい!夏は賢いエアコン設定で電気代節約
エアコンを付けているのに寝苦しい!エアコン設定方法

寝室でのエアコン運転、主導権はだれ

エアコン設定主導権のアンケート結果 円グラフ

エアコンの主導権を持っているのは?


アンケートによると、寝室ではパートナーがエアコンの主導権を持っていると答えた人が61%。
さらに、主導権を持っている人は、パートナーに配慮しながら、エアコンの温度設定などを行っている人が8割以上いることがわかりました。

寝室でのエアコンがもとで喧嘩勃発?!

エアコンをめぐる揉め事や喧嘩の頻度 円グラフ

エアコンをめぐって揉める夫婦がたくさん!


エアコンの使い方をめぐって、揉め事や喧嘩が起きてしまった夫婦は『よくある』『ときどきある』『たまにある』を合わせると、半数以上にのぼります。
パートナーに配慮しながらエアコンを使用しているのに、揉め事や喧嘩が起こってしまうのはなぜでしょう。
そこにはこんな理由があるようです。具体的なエピソードをご紹介します。

●私に合わせた温度設定だと暑すぎて夫は眠れないと文句を言うが、夫の希望の温度設定だと寒すぎて私が眠れず、体がだるくなってしまう。それなら夫に違う部屋で眠るように言うが違う部屋では寝たくないという。いつも堂々巡り。(女性/46 歳)
●私は常時 28 度設定だが、それでは暑いらしく 25 度を希望するので、温度設定に関して時々折り合いがつかない時がある。(女性/28 歳)
●一晩中つけるかタイマー運転にするか。 (女性/27 歳)

快適と感じる温度には個人差が大きく、また男女差もあることから、夫婦で揉めてしまうことが多いのでしょう。
パートナーに配慮しながらも、感じ方の違いによって、温度設定やタイマー設定に対する意見が食い違うようです。

専門家 久保教授に聞く『夏の夜の快眠のために大事なこと』

久保博子教授 写真

国立大学法人奈良女子大学
久保 博子 教授


生活環境科学の研究を行う久保博子教授によると、一概には言えませんが、女性より男性の方が低い温度を好む傾向にあるそうです。
快適だと思う温度に差がある夫婦が、同じ部屋で寝る場合は、室温を低くし過ぎないことが重要。
湿度を上手にコントロールして、快適な室内環境をつくることがポイントのようです。

温度は26~28℃、湿度は50%までに

快眠には、入眠直後の深い眠りが大切。
そのためには、汗をかくなどして体温を速やかに下げる必要があります。
しかし、湿度が非常に高い部屋では、汗がなかなか乾かず、体温調節がうまくいかないことも。
そんな不快感による寝つきの悪さを解消するために、湿度は50%より低くするのが良いそうです。

一方、温度を下げすぎると、血管が収縮し、体の熱を逃がすことができなくなります。
26~28℃程度に設定するのが良いでしょう。
室温を下げ過ぎず、湿度でコントロールすることが、快眠には大切です。

切りタイマーは3時間

人は睡眠時、深い睡眠と浅い睡眠を90分周期で繰り返します。
切りタイマーを3時間に設定することで、深い睡眠を2周期とることが可能。
エアコンが切れたときの暑さで、深い眠りを阻害されることがありません。

専門家 白濱院長に聞く『夏の夜の快眠のために大事なこと』

白濱先生 写真

RESM 新横浜
睡眠・呼吸メディカルケア クリニック 白濱 龍太郎 院長


夫婦が一緒に寝る場合は、体感温度の低い女性に合わせて、温度を高めに設定するのが良いでしょう。
また、体感温度の高い男性には、湿度を低く設定するのがポイント。
寝室を快適な環境にするためには、温度だけでなく、湿度にも注意することが重要です。

『切りタイマー』と『入りタイマー』で快適な環境を

寝つきを良くするには、入眠時は睡眠時より1℃低くするのが良いそうです。
しかし、温度設定を1℃下げたままでは、体が冷えてしまうことも。
そんなときは、タイマー機能を上手に使うのがおすすめです。
可能なら、切りタイマーと入りタイマーを併用して、寝室を睡眠に最適な環境に整えましょう。

寝苦しい夜もぐっすり眠れるエアコンの使い方

1.一晩中エアコンを使う場合

ダイキンお勧めのエアコンの使い方1

湿度を下げれば体感温度が下がる


温度を28℃以上、除湿運転で湿度を50~60%に下げます。
入眠直後の汗をしっかり乾かすため、不快感のない眠りやすい環境になります。
低すぎない温度は、体の冷えが気になる女性にもうれしいですね。

2.エアコンをつけっぱなしにしない場合

ダイキンお勧めのエアコンの使い方2

切りタイマーは3時間に設定


深い眠りを阻害することのないように、切りタイマーは3時間に設定。
入眠時に部屋を冷やしておけば、湿度もコントロールされて、入眠直後の汗も乾きます。

エアコンの機能を上手に使おう

エアコンのタイマーについての質問では、切りタイマーを使っている人が50.3%なのに対して、入りタイマーを使っている人は2.8%しかいません。
気持ち良く起床するためには、入りタイマーも上手に使いたいですね。

また、ダイキンのエアコンには『ハイブリット除湿(新さらら除湿)』機能が搭載されたものあります。
高い温度設定でも、ムシ暑さを感じることなく、快適に過ごすことができます。

うるさら7イメージ

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快適な寝室で夫婦喧嘩を解消

寝つきが悪かったり、ぐっすり眠れなかったりすると、体がだるいだけでなく、気持ちまで沈んでしまいます。
エアコンを上手に使って、寝室を快適な環境にし、良質な睡眠をとりましょう。
温度と湿度の両方を意識することで、男性にも女性にもやさしい部屋がつくれます。
寝室が快適なら、エアコンをめぐる夫婦間の揉め事も解消されるでしょう。

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