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つけっぱなしがいいって本当?この夏は賢いエアコン使いで電気代を節約

2017/07/11

比較検討できる

実証実験ではっきりとわかる結果に

日本の夏の暑さは年々酷くなる一方。
5月や6月からエアコンをつけている人も多いのではないのでしょうか。
簡単に涼をとれる便利なエアコンですが、消費電力や電気代が気になるところ。
今回はダイキン工業株式会社が実施したアンケートと実験をもとに、賢いエアコンとの付き合い方を紹介します。

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つけっぱなし?それともこまめに入り切り?みんなの意識の差

アンケート結果

かなり僅差となりました

みんながどんな風にエアコンを使っているのかは気になるところ。
「電気代が安いと思う使用方法」と「実際の使用」の差を調べてみたところ、意識の差に結構な違いが見られました。

つけっぱなしがいいと考えているものの、実際にはこまめに入り切りしている人が多数。
いざ冷房をつけっぱなしにするとなると、もったいないという気持ちが働くのかもしれませんね。

不在時に切った方

バラバラの結果になりました

実際に「不在時はどれくらいの時間であればエアコンを切った方が電気代が安いと思いますか。」というアンケートでは、「不在時は常に切った方が良い」と考える人が3割を占めて首位。
「つけっぱなし」の方が安上がりという考えが浸透しつつあるものの、「こまめに入り切り」派も根強く残っているようですね。

実験!つけっぱなしとこまめに入り切り、どちらがお得?

とても便利

消費電力の推移がわかりやすい

実際のところエアコンはつけっぱなしがよいのでしょうか?
それともこまめに入り切りした方が賢いのでしょうか?

9:00~23:00の間つけっぱなしにしたエアコンと、30分間隔で運転のオンオフを繰り返したエアコンそれぞれの消費電力量を比較するとともに、つけっぱなしの方が安くなる時間帯を検証しました。

30分程度の不在ならつけっぱなしの方がお得!

9:00~18:00の間は、30分間程度であればエアコンをつけっぱなしにした方が消費電力量は少なくなることがわかりました。
エアコンは運転を開始した直後の室内温度と設定温度の差が大きいときに多くの電力を消費するので、短時間であればつけっぱなしにした方がいいのですね。

時間帯別の累積消費電力量推移は日中の時間帯ほど如実に差が表れています。

検証実験の環境

  • 実験場所:大阪府大阪市
  • 建物構造:鉄筋コンクリート造(14階建て)
  • 築年月:2006年3月
  • 部屋の広さ:約14畳
  • 2階と3階の階違いの同じ間取りの部屋を使用
  • 使用したエアコンの機種:『うるるとさらら Rシリーズ』 AN40TRP-W 4.0kW(主に14畳用)
  • エアコン設定:冷房26℃、風量自動
  • 実験に使用した部屋の間取り

実験結果を鵜呑みにするのは危険!

エアコンの想定生活スケジュールと消費電力の関係

スケジュールによってかなりの差が


想定スケジュールをもとに消費電力の差を調べてみたところ、想定スケジュール上ではつけっぱなしの状態の方が多くの電力を消費し、電気代も1日約35円高いという結果に。
しかし、外出する時間帯や不在の長さによっては、つけっぱなしにしておいた方がいいということも十分にあり得ます。

天候の影響で消費電力が変化することも多いのです。

結局ベストなエアコンの付け方は?

こうした結果に

これを見ればわかりやすい

実験結果から考察してみたところ、以下のようなことが分かりました。

  1. 日中は35分までの外出であれば、エアコンを「つけっぱなし」の方が安い
  2. 夜は18分までの外出であれば、エアコンを「つけっぱなし」の方が安い

実験結果を参考に、状況に応じてつけっぱなしとこまめに入り切りを上手に使い分けましょう。

上手なお付き合いをしよう

かつて冷房は身体に悪いという印象がありましたし、現在でもそのように考えている人は皆無ではありません。
しかし、我慢しすぎていると熱中症になってしまう危険があります。
電気代だけではなく快適性も考えながら、上手にエアコンを利用して夏を乗り切りましょう。

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