こんにちは、ブロガーの千日太郎です。固定資産税は毎年1月1日時点の固定資産の所有者に対して課せられる地方税です。いわば市町村に対して払う賃料のような位置づけだと思って差し支えないです。
持ち家なのに「賃料」とは……!
と思いますよね。しかし、その地域に家を持とうと思ったのは、当然のように道が整備されていて、上下水道や電気やガスが来ていて、都道府県の警察が守ってくれているからです。
こうした生活インフラを整備、維持するのに税金が使われています。つまり、マイホームを持っている限り、この固定資産税を払い続けなければならないのです。住宅ローンは完済したら終わりですが、固定資産税はずっと払い続ける費用です。
最も長く払い続けるものですから、賢く節約したいですよね。今日は固定資産税の負担を少なくする賢い支払方法についてお話しましょう。
固定資産税は、固定資産の所有者に課税される地方税で(地方税法第343条第1項)その支払いは年4回です。
第1期分:5月
第2期分:7月
第3期分:12月
第4期分:2月
納付書をコンビニや銀行に持って行けば支払えるようになっています。4期分を一括で払うことも出来るようになっています。
分割払いのものを一括で払うといくらか割引されるのが普通ですよね。しかし、固定資産税に関しては、一括で支払ったからといって安くなることはありません。
この固定資産税の納付方法には3つの方法があります。
1.コンビニ等で払う方法。
2.口座振替で払う方法。
3.クレジットカードで払う方法。
市役所から送られてくる納税通知書兼納付書により、一括又は、4回に分けて納める方法です。納付書裏面に記載のある金融機関・郵便局・コンビニで、納期限までに納める必要があります。
手軽なようですが、年4回って忘れがちなんですよね。うっかり忘れてしまって延滞税を取られると損です。だから一括で払おうかということになるんですけど、1年分となると10~20万円です。
コンビニのレジで払うのに、ちょっと躊躇する金額ですよね。別に問題なく払えるんですけどね。気分的なものです。
固定資産税は1月1日に固定資産を所有していた時点で、納税義務が確定するものです。口座振替にしておけば延滞することも無いです。コンビニ払いよりもお勧めです。
固定資産税はパソコンやスマホからインターネット上の自治体のサイトに接続し、納付書に印字している納付番号・確認番号及びクレジットカード情報を入力して納付することができます。
なお、金融機関、コンビニエンスストア、市役所等の窓口ではクレジットカードによる納付はできません。インターネットに接続されたPC又はスマホ、タブレットで行います。
固定資産税をクレジットカードで払う一連の流れを大阪市のケースでご紹介しましょう。自治体によって細かいところは違うでしょうが大まかな流れは同じです。
必要なものは、自治体から送られてきた固定資産税納税通知書とクレジットカードだけです。
なお、現在口座振替利用中の人がクレカで納付をする場合は、前もって口座振替登を廃止する必要があります。翌年度から利用可能となります。
固定資産納税通知書とクレジットカードが準備できたら、固定資産税をクレジットカード払いするためのサイトにアクセスします。
サイトにアクセスしたら、手数料などに関する注意事項を確認し同意する必要があります。「上記注意事項をすべて確認しました。」にチェックを入れたら、「同意して次に進む」ボタンをクリックします。
次に、納付するために必要な情報をバーコードで読み取ります。スマートフォンや携帯電話のバーコードを読み取るアプリを起動し、納付書のバーコードを読み取ります。バーコードを読み取るアプリが入っていない場合はインストールします。
固定資産税に関する納付情報の読み取りが完了したら、クレジットカードの情報を入力します。
この流れはネット通販でクレジット決済をするときとまったく同じです。
最後に入力した内容が表示されるので、確認して間違いがなければ納税を完了させます。 このように固定資産税は、自宅にいながらいつでも好きな時間に納税することができます。
固定資産税をクレジットカードで払うメリットは3つあります。
1.いつでも簡単に自宅から納税できる
2.ポイントやマイルが貯まる
3.支払猶予を一か月延ばせる
固定資産税をクレジットカードで払えば、 自宅から簡単に固定資産税の納税が完了します。24時間いつでも納税することができるため、忙しい人でも固定資産税を忘れずに納めることができます。
現金を下ろす手間もなく、クレジットカード1枚あれば固定資産税の納税が完了します。
また、固定資産税を払いに出かける必要はありません。ネットワーク環境があれば、自宅のパソコンやスマホで簡単に納税することができるからです。
固定資産税をクレカで払えば、カード利用による還元ポイントを貯めることができます。
貯めたポイントやマイルはさまざまな優待で利用したり現金に還元したりできます。
ただし決済手数料が必要となることが普通で、東京都23区の「都税クレジットカードお支払いサイト」では1万円あたり73円+消費税です。
Yahoo!公金支払いの決済手数料は以下の表のようになっています。
納付金額 | 決済手数料 |
10000円未満 | 0円 |
10001~20000円 | 100円+消費税 |
20001~30000 | 200円+消費税 |
30001~40000 | 300円+消費税 |
40001~50000 | 400円+消費税 |
以降10000円増えるごとに | 100円+消費税ずつ加算 |
ポイントの還元率が1%以上であれば、クレカで支払った方がお得になります。クレカの還元率は1%を超えるものが多いですから、大抵の人はクレカ払いの方がお得になります。
クレジットカードを使って固定資産税を納税すれば、無利息で支払日を延長することができます。一回払いにしても実際に口座から引き落とされるのは翌月になるからです。
そのため、クレジットカードの引き落とし日までに資金を用意すれば、固定資産税の納付期限日に口座にお金がなくても滞納せずに済むというメリットがあるのです。
なお、クレカで固定資産税を払うにあたっては二つの注意点があります。
1.分割払いやリボ払いにすると本末転倒
2.領収書や納税証明書がすぐ発行されない
固定資産税をクレジットカードで払うことによって、手数料を払わなければならないというデメリットがあります。ただしポイント還元率が1%を超えていれば払う手数料よりもポイント還元の方が大きくなります。
しかし、分割払いやリボ払いを選択した場合、1期分の納付金額に応じた手数料を初回に全額負担することになっているだけでなく、リボ払いや分割払いの手数料も別にかかってきます。
こうなると、クレジットカード払いのメリットよりもデメリットのほうが大きくなる可能性があります。ポイント還元率が1%以上で、なおかつ一括払いする場合にはメリットがあると覚えておいてください。
クレジットカードで固定資産税を払うと、領収書が発行されません。クレジットカードの利用明細が証憑の代わりということになります。
また、納税証明書をもらうのにも時間がかかるというデメリットがあります。クレジットカードで固定資産税を支払う場合、現金や口座振替などとは異なりすぐに決済することができません。
決済が完了してからでないと固定資産税の納税証明書を発行することができないため、納税証明書をすぐ発行することができないのです。このデメリットは「口座にお金が無くても延滞せずに済む」というメリットの裏返しですよね。
また、納税証明書をすぐに使用しない場合、そもそも必要ない人にとっては、まったくデメリットとはならないでしょう。
クレジットカードでの固定資産税の納税は、ちゃんとトクできるようになっているのか?正しくシミュレーションして把握しておく必要があります。でないと逆にサイフに穴が開いてるような状態になりかねませんからね。
口座振替と違って決済手数料がかかりますし、分割やリボ払いにするとさらにその手数料もかかります。また、クレジットカードのポイント還元もずっと同じということではなく、減ることもあります。
固定資産税はマイホームを持っている限りはずっと支払続ける固定費です。
「塵も積もれば山となる」
こんなことわざがありますが、こうした固定費で確実にトクできる支払い方をしておくことで、確実にお金を増やすことが出来ます。特に家を買った直後は貯金が最も減るタイミングです。資金繰りを楽にしながら、少しでも早く家を買う直前までの水準まで戻したいですね。
クレジットカードを賢く利用して、お金を節約しながら豊かな生活を送れるように工夫しましょう!