空を見ようと顔を上げたときや、風景の写真を撮ろうとカメラを構えたときなどに電線が気になった経験はありませんか?
普段はもう慣れてしまっているので気にならないけれど、意識して見てみると、空には電線が張り巡らされ、道路のあちこちに電柱があることに気付きます。
東京都は、災害に強い街づくりの1つとして『無電柱化』に取り組んでいます。
電線を地中に埋め電柱をなくすことで、どのようなメリットがあるのか考えてみましょう。
『無電柱化』の良いところ
災害時の救助活動がスムーズになる
災害が起きたとき、倒れた電柱が道路をふさいで避難や救助活動を妨げることがあります。
電柱が邪魔で安全な場所へ迅速に避難できなかったり、一刻を争う状況の中、現場に入れず救助が遅れてしまったりすることも考えられます。
電柱がなければ災害時に倒れることもなく、避難や救助活動がスムーズに行えます。
人の通行を妨げない
歩いているとわかりますが、電柱は道路のあちこちにあり、中には歩道の真ん中に立てられていることもあります。
歩きづらくて「邪魔だな」と感じる人も多いのではないでしょうか。
車いすやベビーカーを利用している人は通れないこともあるかもしれませんね。
さらに、電柱は通学路や狭い歩道にも多くあります。
電柱をよけるために子どもが歩道から出てしまうこともあり大変危険です。
そこに車が来ていたら…と思うとゾッとしますよね。
電柱をなくせば歩行者が歩きやすくなり、危険な目に遭うことが減るのではないでしょうか。
街の景観が良くなる
電線は風景も台無しにしてしまいます。
きれいな景色を見ようと思っても、電線越しにしか見られないことも多いでしょう。
電線がなければ、街の景観はぐっと良くなって、今よりもっと素敵な風景が楽しめます。
11月10日『無電柱化の日』小池知事と語りませんか?
11月10日は3つの『1』が電柱で、それが『0』なので、『無電柱化の日』とされています。
その日に、東京都知事である小池百合子氏と『無電柱化』について話し合うイベントが開催されます。
電柱をなくす目的やこれからの課題、行っている取り組みなどについて話を聞くとともに、意見を言ったり質問したりすることもできます。
小池知事と直接話す機会などめったにありません。
イベントに参加して貴重な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
イベント概要
日時:平成29年11月10日(金)18時30分~20時00分
場所:東京都庁 第一本庁舎5階 大会議場(所在地:東京都新宿区西新宿二丁目8番1号)
出演者:小池知事
デーブ・スペクターさん(放送プロデューサー)
近藤誠一さん(元文化庁長官)
石山愛子さん(フリーアナウンサー)
参加対象者:都内在住・在勤・在学の方
※小学生以下は、保護者同伴でお願いします。
※生後6か月から6歳までのお子様は、託児サービスをご利用いただけます。(定員あり)
定員:400名(応募多数の場合は抽選)
参加費:無料
募集期間:平成29年9月25日(月)~平成29年10月20日(金)
イベントの詳細とFAX用参加申込書はこちらからご覧いただけます。
親子で『無電柱化』のこと考えてみよう
今回のイベントは、保護者同伴なら小学生も参加できます。
お子さんと一緒に参加すれば、住んでいる街のことについて考えるきっかけになるかもしれませんね。
テレビや新聞ではなく実際に話し合うことで、疑問や不安が解決し、『無電柱化』のことをしっかり考えることができるでしょう。